ベトナムの自動車購入者、4割がローンを利用

2023年03月17日(金)10時21分 公開
ベトナムの自動車購入者、4割がローンを利用

<写真:VnExpress>

 

先進国では約80%の自動車購入者が銀行ローンを利用するが、ベトナムではその割合が僅か30〜40%に留まっている。

 

この割合は地域によって異なっており、北部よりも南部の顧客の方が借り入れが多いという。

 

ビンズオン省のメルセデスディーラーによると、一般的に南部の人々は他地域の人々よりもお金を使うことが多く、購入者の多くはビジネスマンであったり、ビジネスのために車を購入したりするため、購入の決断が早い。

 

自動車購入のための借り入れや金利の支払いが容易であることが、購入決定に影響する主な要因であるという。

 

ベトナムでは自動車ローンの金利変動が激しく、現在は8.5%前後となっている。

 

銀行や自動車販売の幹部によると、銀行は車体価格の70〜80%、時には100%を貸し付けるが、返済が間に合わない借り手が多く、これが多くの人が借り入れを躊躇する一因になっている。

 

アナリストは信用収縮だけではなく高金利のため、今年の借り入れが更に減少すると予想する。

 

自動車会社は需要喚起に向けて割引やキャンペーンを実施し、さらに利子補給も行っており、フォルクスワーゲンは2月に最初の6ヶ月間は金利を0%とするプロモーション・プログラムを発表した。

 

アナリストによる予測では、今年の自動車販売台数は昨年の50万台から減少する見込みである。

 

ベトナム自動車工業会によると、同工業会の会員は昨年10月から4カ月連続で販売台数が減少しており、1月の販売台数は前月比51%減の1万7314台のみであった。

 

 

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