マサングループによる買収から1年、フックロンの現状

2023年03月28日(火)15時00分 公開
マサングループによる買収から1年、フックロンの現状

<写真:VnExpress>

 

コングロマリットであるマサングループ(Masan Group)が85%を所有する飲料チェーン「フックロンヘリテージ(Phuc Long Heritage)」は昨年、タピオカ飲料とコーヒー市場において2番目に高い収益を計上した。

 

同グループが新たに発表した年次報告書によると、収益は1兆579億ドン(約58億8044万円)、利払い前・税引き前・減価償却前利益(EBITDA)は1950億ドン(約10億8393万円)となり、業界で最も高い粗利益率であった。

 

業界トップのハイランズコーヒー(Highlands Coffee)は、2019年と2020年に年間2兆ドン(約111億1366万円)を超える売上高を記録している。

 

フックロンは2022年の最終四半期に大型旗艦店23店舗と小店2店舗をオープンし、それぞれ合計111店舗、21店舗となった。

 

店舗数はマサングループが初めてフックロンの株式を取得した2021年からほぼ倍増している。

 

旗艦店は2022年に31%、2021年に26%という非常に高い利益率を達成しており、2022年は1兆1000億ドン(約61億1295万円)の売上と3300億ドン(約18億3389万円)の利益を計上した。

 

年次報告書によると、フックロンは規模拡大を続ける前にキオスク開設の調整を行なっており、2022年後半に小売店「WinMart」内にある150のキオスクを閉鎖した。

 

フックロンは2022年に1000の新しいキオスクを開設するという目標を達成できていない。

 

同チェーンの利益は1950億ドン(約10億8393万円)と旗艦店だけの利益よりも低く、キオスクが赤字である事を意味しており、これがビジネスモデル再編成の理由であるという。

 

2022年に同チェーンはマサングループの売上の2%、利益の1.3%を占めていた。2023年は主に90店舗の新規出店によって昨年比58〜90%増の2兆5000億〜3兆ドン(約138億8978万〜166億6774万円)の売上を目標としている。

 

マサングループは2021年5月に1500万ドル(約19億5882万円)でフックロンの株式20%を取得し、2022年には合計6兆1000億ドン(約338億8147万円)を掛け、株式の70%を取得した。

 

同グループは今後数年でフックロンをベトナムでトップのコーヒーチェーンにし、2024年か2025年には海外事業を開始する予定としている。

 

 

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