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マサングループがフックロンの85%を買収した理由
<写真:Tuoi Tre>
マサングループは、ベトナムの大手カフェチェーン「フックロン(Phuc Long)」の85%を買収した。
同グループのCEOであるダニー・レ氏は、ベトナムM&Aフォーラム2022の記者会見でフックロン買収の理由を初めて明らかにした。
同グループは食品業界で長年の経験があるが、消費者に直接サービスを提供するためには商業小売部門にアプローチする必要がある。
しかし、ゼロからブランドを構築するには5〜7年かかる可能性があり、成功は保証されていない。また、テクノロジーやデジタル変革へのアクセスには長いプロセスが必要になる。
そのため、M&Aや大規模な投資は市場を牽引するための最良の戦略であり、同グループは「市場に強いブランド」である国内大手ブランドのフックロンに投資するとともに、ベトナムブランドを世界へ発信することを目的としているという。
マサンは2021年5月、子会社の「SHERPA」を通じて初めてフックロンに資本を投入した。
20%の株式と引き換えに3460億ドン(約20億2500万円)の取引を行い、当初の評価額は1兆7280億ドン(約101億1330万円)であった。
今年に入り、同グループは2兆4900億ドン(約145億7246万円)を投じて出資比率を51%(評価額8兆3400億ドン/約488億897万円)に引き上げた。
8月には「SHERPA」を通じてフックロンの持分である34%に相当する普通株式1080万株を買い増し、出資比率は85%に達した。
マサンは合計で6兆4530億ドン(約377億6906万円)をフックロンに投資しており、評価額は約10兆6400億ドン(約622億7942万円)に上っている。
マサンの2022年第3四半期および9カ月間の未審査連結財務諸表によると、同ブランドを保有する子会社「フックロン・ヘリテージ」の売上と利益にフックロンのフラッグシップストアが大きく貢献していることが明らかとなった。
「フックロン・ヘリテージ」は1日あたり42億ドン(約2458万円)に相当する1兆1430億ドン(約66億9021万円)の収入を得ており、税引前利益、金利、減価償却費は1990億ドン(約11億6478万円)に達した。
フラッグシップストアは7610億ドン(約44億5532万円)の収入を得ており、総収入の約66%を占めている。
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