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ホーチミンのメトロ2号線、2030年に完成延期・正式開業は32年
<写真:VnExpress>
ベトナム政府はホーチミン市が新しいコンサルタントを探す時間を確保するため、同市都市鉄道2号線(メトロ2号線・ベンタイン〜タムルオン線)の正式開業を2032年へ延期することを承認した。
チャン・ルウ・クアン副首相の決定によると、メトロ2号線は2026年ではなく2030年に基本的に完成し、2032年に正式開業する予定である。
同決定は新しいコンサルタントを雇う時間を確保し、プロジェクトに資金を提供する国外銀行との融資契約を延長するために行われた。
メトロ2号線は当初2016年の完成を予定していたが、2026年に延期された後に再び延期となった。
ホーチミン市内のメトロプロジェクトを管理する同市都市鉄道管理局(MAUR)は、地方当局との意見相違を理由に工事の影響を受けた世帯への補償を怠るとともに、独立コンサルタント契約を更新できずに支出の遅れを招いている。
メトロ2号線はドイツ企業3社とスイス企業1社、ベトナム企業のコンソーシアムがエンジニアリングと設計、監督サービスを提供する契約を締結していた。
費用は約5240万ドル(約70億3800万円)で、ドイツ復興金融公庫(KfW)が提供する返金不可の補助金で賄われていたが、契約は双方が更新の合意に至らずに3月に終了した。
前コンサルタントは2012年に作業を開始したが、料金をめぐる争いで2018年に停止していた。
MAURによると、前コンサルタント会社は最初に合意した金額よりも約29%高い1260万ユーロ(約18億5600万円)を要求したため、契約が終了したという。
MAURは2025年に工事を開始して5年で完成させることを条件に建設業者の入札を募っている。
メトロ2号線は当初予算の13億ドル(約1745億8400万円)から材料費や建設費の上昇で2019年末には21億ドル(約2820億380万円)に膨れ上がった。
また、計画の遅延によって、KfWとアジア開発銀行、欧州投資銀行からプロジェクトの資金借り入れ契約5つが失効したため、ホーチミン市は各銀行との契約延長をする必要がある。
同市では1区〜トゥードゥック市までを結ぶメトロ1号線の計画も遅れており、当初は2018年の完成を予定していたが、現在は今年末の稼働を目指している。
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