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ベトナム航空CAの麻薬密輸事件、複数の容疑で65人を逮捕
<写真:VnExpress>
ベトナム航空の客室乗務員4人がパリからホーチミン市まで11kg以上の麻薬を密輸した事件に関連し、同国の警察は1ヶ月にわたる捜査で計65人を逮捕したことが明らかになった。
地元メディアは25日に逮捕者数を50人と報道したが、逮捕者数は65人に上っている。
同市警察は26日、同ルートでベトナムへ密輸されていた麻薬6件を追加発見し、麻薬約50kgと拳銃、その他の証拠品も押収したことも発表した。
逮捕された65人は違法薬物の密売・密輸・違法所持と犯罪隠蔽、犯人蔵匿の容疑で捜査を受けており、12人には罰金が科せられた。
逮捕された犯罪グループはベトナム航空の客室乗務員に麻薬を密輸させただけではなく、国際輸送サービスでフランスに在住・留学するベトナム人に麻薬を密輸させていたことも明らかになっている。
ベトナム国内に到着した麻薬は国内配送サービスでドンナイ省の人物へ送られ、その人物が麻薬を小分けして複数の地方に流通させていた。
捜査関係者によると、容疑者の大半が麻薬を配送サービスアプリで輸送しており、限られた情報からの容疑者特定には多くの困難があったという。
今回の逮捕は3月16日にタンソンニャット国際空港の保安検査で、ベトナム航空の客室乗務員4人の手荷物からエクスタシーやケタミン、コカインといった麻薬11.4kgが入った歯磨き粉のチューブ数百個が発見された事件に端を発する。
客室乗務員4人はフランス発ベトナム行きVN10便が到着した後に即逮捕され、他のベトナム航空従業員を通じたフランスにいる人物からの依頼で、歯磨き粉チューブ60kgを輸送することに同意したと自供していた。
同4人は輸送報酬として1000万ドン(約5万7000円)を受け取っていたが、全員が中身を知らなかったと容疑を否定し、3月22日に麻薬の存在を知らなかったことが認められ、捜査当局から保釈された。
ベトナムの麻薬取締法は世界で最も厳しい部類に入るが、麻薬の重要な密売拠点となっている。
同国でヘロイン600g以上、覚醒剤2.5kg以上の所持や密輸で有罪判決を受けた者は死刑になる。また、ヘロイン100gや他の違法麻薬300gを製造または販売した場合も死刑となる。
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