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障害発生の海底ケーブル「IA」、復旧作業が完了
<写真:VnEconomy>
今年1月末から障害が発生していた「イントラ・アジアケーブルネットワーク(IA)」の復旧作業が完了した。
IAはシンガポールの陸上局から約130km離れたケーブル部分で断線が発生し、同ケーブルを通じたシンガポールへの国際接続が完全に失われた状態となっていた。
インターネットサービスプロバイダーによると、同ケーブルは27日に復旧作業が終了し、現在は接続が完全に回復している。
同ケーブルはベトナムと世界各地を結ぶ5本の光海底ケーブルのうちの1本であり、現在は残りの4本全てに障害が発生した状態である。
2022年11月に障害が発生した「アジア・アフリカ・ヨーロッパ1(AE-1)」は、ベトナムから香港への国際接続が全て失われており、5月2日〜17日に掛けて復旧作業が行われる。
2022年12月と2023年1月に障害が発生した「アジア・アメリカ・ゲートウェイ(AAG)」については、5月上旬に支線2本の復旧作業が行われる予定であるが、他の支線の修理日程はまだ発表されていない。
ベトナムとアジアを結ぶ光海底ケーブル「アジア太平洋ゲートウェイ(APG)」は2022年12月〜2023年4月に掛けて繰り返し障害が発生している状態である。
また、「シー・ミー・ウィー3(SMW3)」は2月下旬にベトナムとシンガポールを結ぶ区間で障害が確認されていた。
ある通信専門家によると、ベトナムではネットユーザーの80%がGoogleやFacebook、Netflix、YouTubeの使用目的でインターネットを利用しており、同国のケーブルに障害が発生すればこれらのサービスとの接続に深刻な影響が発生する。
情報通信省は2月9日、インターネット事業者に対して陸上でのネットワーク容量を増やし、国際通信やインターネットサービスのトラフィックを共有・サポートするように指示していた。
一部のインターネットユーザーからは接続速度改善の報告も寄せられているが、依然として「接続が不安定」という声が大きい。
同省は、2026年までにベトナムが利用可能な海底ケーブルを10本に増やすことを目標としており、そのうち3本は国内企業が所有する予定である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。