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ダナン市が水不足の危機、今後3ヶ月は注意が必要

2023年05月09日(火)10時36分 公開
ダナン市が水不足の危機、今後3ヶ月は注意が必要

<写真:VnExpress>

 

ダナン市とクアンナム省はエルニーニョ現象の影響と水力発電所の不適切な放水により、今後3ヶ月間にわたって水不足の危機に晒されている。

 

ダナン市ではカウドー(Cau Do)浄水場が約80%の浄水を供給しているが、過去数日にわたって塩分濃度が約1000mg/リットルとなっており、水の採取が困難な状況である。

 

ダナン給水社のホー・ミン・ナム総責任者によると、同市では毎日最大で34万㎥の水を使用しているが、アンチャック(An Trach)塩害防止ステーションからの水希釈が効果的でないため、2023年に同市は水不足のリスクに直面することが予測されている。

 

クアンナム省も同様の状況にあり、主要河川であるトゥボン(Thu Bon)川の下流域が塩害に見舞われた状況にある。また、カウラウ(Cau Lau)川から取水する同省ズイスエン(Duy Xuyen)郡ズイフォック(Duy Phuoc)街区の農業協同組合ポンプ場も塩害に遭っている。

 

同協同組合のレー・チュン・ナム理事によると、同ポンプ場は377haの稲に水を供給するが、現在の塩分濃度が許容値の18倍にもなっているため、稲生産用の水を確保することも不可能である。

 

また、同省北部の約3000haにおける稲の夏秋作は、上流の水力発電貯水池の水位が貯水池間操作プロセスよりも低いため、水不足の危険性に瀕している。

 

4月の資源環境省水資源管理局によると、水力発電所水不足の原因は発電所がブーギア(Vu Gia)川とトゥボン川の貯水池間操作プロセスに従って放水しなかったことである。

 

水位の低下によって下流域では乾季の終わりまで生産や日常生活に必要な水の供給が不足する恐れがあり、特にダナン市では注意が必要な状況となっており、同局は工場に対して過剰な水量の排出を止めるように勧告している。

 

また、水不足のリスクは強い暑さと雨の少なさをもたらすエルニーニョ現象にも起因している。国立水文気象予報センターによると、今年の総雨量は例年平均を下回り、5月下旬〜6月上旬に大雨が降る可能性が非常に低く、5月〜8月に掛けて中部地方や中央高原で干ばつや水不足が発生する可能性がある。

 

ベトナム電力公社(EVN)は過去数ヶ月にわたって天候に恵まれなかったため、多くの水力発電所貯水池の水が長年の平均よりも低く、予報よりもはるかに低かったことを明らかにしている。

 

発電所は下流への給水と電力供給の確保を同時に行わなければならず、水位が低いままの地点もある。しかし、EVNは下流域への水の供給は重要な仕事であり、水力発電所は乾季の終わりまで供給を確保するという。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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