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国会で90日ビザを審議、業界関係者は観光の活性化を期待
<写真:VnExpress>
ベトナム政府は観光先進国としての競争力を高めるために90日間有効の電子ビザを検討しており、業界関係者は将来の見通しについて楽観的な見方をしている。
22日に始まった国会でビザに関する承認が最終的に下されれば、9月からの旅行シーズン以降に2023年目標である外国人観光客数800万人の達成が期待される。
ベトナムは4月末時点で約370万人の外国人観光客を受け入れており、2023年目標の約半分に達している。
しかし、この数字は同国観光業の回復が依然として途中であることを示唆しており、2023年目標は2019年に同国が記録した外国人観光客1800万人と比較すると控えめなものである。
旅行会社Lux Groupのファム・ハー代表によると、90日間有効の電子ビザ政策は観光の原動力となり、他の包括的な政策によって2023年内に外国人観光客800万人を達成することが期待されている。
ビザの有効期限延長は多くの旅行会社にとって待望の決定であり、外国人は容易に長期的にベトナムへ滞在し、更に多くの経済収入を得ることが可能となる。
統計データによると、外国人観光客の消費額は国内観光客の約11倍であることが明らかになっており、ベトナムは有利な条件を早急に整えて外国人観光客を呼び込む必要がある。
また、90日ビザはベトナムへの長期滞在を目的とした外国人観光客獲得だけに留まらず、同国が主要な通過点として位置づけられ、観光客が周辺諸国への訪問を計画する場合に有利になるという。
しかし、ビザ政策を旅行以外の目的で利用するケースに関して多くの懸念が指摘されている。
ハノイツーリスト社のレー・ホン・タイ代表によると、懸念はビザ申請時に必要な登録書類で解決することが可能であり、国家管理機関が検査・監督を強化すれば、ビザ政策の緩和は間違いなく可能となる。
公安省のトー・ラム大臣は16日にこうした懸念に対応する報告書の中で、電子ビザ発行は人員の事前承認によって行われ、ビザ政策は入国管理局が入国要件を満たさない人を選別することを支援し、経営上の要求に応えるものであるとしている。
一部の業界専門家は90日ビザだけでは観光全体の状況を変えることは不可能であると考えており、ベトナム旅行業協会(VISTA)のフン・クアン・タン副会長は、有利なビザ政策によって入国者数は増加するが、観光目標の達成には新しいユニークな観光商品や目的地へのアクセス性といった他の多くの要素に関係していると指摘する。
ベトナムは同国を訪れる観光客に素晴らしい体験を提供し、再訪したいと感じてもらう必要がある。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。