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資金難のホーチミンメトロ運営、定款資本に2680億ドンを注入予定
<写真:Tuoi Tre>
ホーチミン市人民委員会は財政省に対し、財政難に陥っているメトロ1号線有限会社(HURC1)への追加資本割り当てを求める文書を提出した。
同市メトロ1号線はベンタイン市場とスイティエン公園テーマパークを結ぶ路線で、数度の遅延を経て今年末に完成する予定である。
市政府は、地下鉄運営会社が直面している財政難に対処するため、関連省庁に繰り返し対策を提案しているが、今のところほとんど何も行われていない。
国営である同社は2015年に設立された際、140億ドン(約8300万円)の資本を付与されたが、それ以降は追加資金が割り当てられておらず、同社は資金不足に陥った状態にある。
資金不足によってメトロ運行に対応するための人材採用・育成計画にも影響が出ており、同市人民委員会は財務省に対して同社資本金の引き上げを決議を要請している。
しかし、同社は収益をあげていないため、業績評価の基準を満たしておらず、現行規制では更なる資本金の割り当てを受ける資格がない。
そのため、財務省と計画投資省、同市人民委員会の3者は共同で決議に向けた国の同意を要望したが、法務省は決議書の発行を承認しなかった。
法務省は同社への資本割り当てを可能にするため、現行のチャーター資本に関する規制を修正・調整することを提案した。
同市はメトロ運営に向けた技術移転を受け、安定した経営を確保するための一時的な解決策として、同社の定款資本に2680億ドン(約15億8000万円)を注入する予定である。
メトロ1号線は同市で計画されている8つのメトロ路線プロジェクトの1つで、投資金額は43兆7000億ドン(約2575億8600万円)となっている。
同路線は同市1区のベンタイン駅からトゥードゥック市のロンビン駅までの19.7kmで、地下2.6kmと高架17.1kmを含む。
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