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ベトナムの教育は世界最高水準:エコノミスト誌
<写真:Tuoi Tre>
イギリスの有名雑誌『エコノミスト』によると、ベトナムは教育の価値を理解しており、同国の子供たちは世界最高の学校教育システムの1つを経験している。
ベトナムの一人当たりGDPは現在3760ドル(約54万3400円)に過ぎず、マレーシアやタイといった近隣諸国よりも低いが、学習成績の総合点で同国はマレーシアやタイを上回り、イギリスやカナダといった6倍以上豊かな国をも上回っている。
また、同国における生徒の成績は他国でよく見られるような性別や地域による不平等の規模を示さないという。
同誌によると、ベトナムにおける教育成功の秘訣は教室にある。
エチオピアとインド、ペルー、ベトナムの生徒が受けた同一のテストデータ結果では、5歳〜8歳までのベトナムの子供たちの成績が良いことが明らかになっており、同国では1年多く教育を受けると単純な掛け算の問題が解ける確率が21ポイント上昇するという。
米国の研究者が2022年に発表した研究によると、発展途上国87カ国のうち56カ国では1960年代以降に教育の質が悪化しているが、ベトナムの学校は時間の経過とともに改善されている。
こうした背景にはベトナム人教師の資質があり、ベトナム人教師は必ずしも優れた資格を持っている訳ではないが、頻繁に研修を受けるとともに、授業をより魅力的なものにする自由が与えられていることが教育水準に寄与しているという。
ベトナムでは地域間格差に対処するため、遠隔地に赴任する教師には通常より高い給与が支払われ、教師の評価は生徒の成績に基づいており、地方は予算の20%を教育に費やすことが義務付けられている。
また、ベトナム社会は伝統的に教育を非常に重要視しており、大都市では多くの家庭が子供のために良い教師のいる学校を探す習慣がある。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。