ベトナムの高級ホテル、国内観光客の増加で明るい兆し

2023年08月14日(月)10時37分 公開
ベトナムの高級ホテル、国内観光客の増加で明るい兆し

<写真:VnExpress>

 

ベトナムのホスピタリティ業界は、外国人観光客の減少に伴い、国内観光客の増加によって明るい兆しを見せている。

 

南部のバリア=ブンタウ省にあるホスピタリティ大手のザ・グランド・ホー・チャム・ストリップ社は、新たなプロジェクトとして164のアパートメントと46のヴィラを追加し、これにより合計1100室以上の宿泊施設を提供することとなった。

 

同社のAkshay Moza副社長は、新型コロナウイルス後の国内観光市場の回復を受けて、リゾート施設の拡大を決定したことを明らかにした。

 

パンデミック前、同リゾートを訪れる外国人観光客の大部分は韓国、中国、インド、インドネシアからの顧客であり、ベトナム人観光客は全体の7~8%に留まっていた。しかし、現在はベトナム人が全体の80%を占めるようになった。

 

ビーチの中心都市ニャチャン市で1000室以上のホテルを運営するユニットも、過去3ヶ月の平均稼働率は90%近くであり、宿泊客の約85%が国内観光客で、パンデミック前のピーク時の2倍となっていることを報告している。

 

ベトナム国家観光局のデータによれば、今年の最初の7ヶ月間の国内観光客数は4670万人に達し、これは2019年の年間総数である4350万人を上回る数字である。オンラインデータプラットフォームStatistaの予測では、ベトナムのホテル市場の収益は今年10億ドル(約1449億4350万円)に達する見込みとなっている。

 

ベトナムが国際観光を再開しても、高いインフレ率や国際直行路線の不足が続く中、ホスピタリティ業界は国内観光需要に大きな期待を寄せている。

 

ザニエ・ホテルズのMichael Wirz総支配人は「国際市場の変化を待つ一方で、国内市場が引き続き重要な役割を果たすことを信じている」との見解を示した。

 

ベトナムでは最近のビザ政策の緩和や、3年以上ぶりに1ヶ月で100万人以上の外国人観光客を迎えたことなど、外国人客の増加を期待する新しい動きも見られる。

 

HSBCは最近のビザ政策の緩和により、ベトナムの観光見通しは明るいと評価している。

 

ザ・グランド・ホーチャムストリップのWalt Power総支配人は、観光産業がまだ完全に回復していないため、今後の発展の余地があるとの見解を示した。

 

 

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