物足りないベトナムの夜のエンターテイメント、タイの専門家が指摘

2023年09月08日(金)10時30分 公開
物足りないベトナムの夜のエンターテイメント、タイの専門家が指摘

<写真:VnExpress>

 

ベトナムのナイトマーケットは限られており、外国人観光客向けの夜のエンターテイメントも不足している。タイ観光庁のチャッタン・クンジャラ氏によれば、ベトナムのナイトタイムエコノミーはタイに比べて発展途上である。

 

2020年にベトナム政府がナイトタイムエコノミーの開発を承認して以来、主要都市や観光地で夜のエンターテイメントが増加したものの、同国のナイトタイムエコノミーは十分に普及していない。

 

フランスのナイトライフは2019年に1570億ドル(約23兆1302億円)の収入を生み出し、観光収入の約20%を占め、タイは630億ドル(約9兆2815億円)で、観光産業の11%を占めている。

 

ベトナムではホーチミン市のブイビエンやハノイ市のタヒエンのビール・ハブを知る人が多いが、観光業界はナイトエコノミーの収入について公表していない。

 

クンジャラ氏はベトナムを何度も訪れ、ホーチミン市のナイトライフを体験したが、十分な情報が得られなかったと述べている。同氏は高層ビルにあるバーを訪れた経験があるが、夜のエンターテイメントに関する情報が圧倒的に不足していると感じた。

 

同氏は「ベトナムではグーグルやインターネットで検索しても、夜の娯楽サービスに関するものはあまり見つからない、非常に少ない。ナイトライフは悪くないが、非常にローカルな感じである。バンコクのナイトライフに比べれば、ベトナムはまだまだこれから」と述べている。

 

ベトナムのナイトライフは2019年後半には活発化し始めたが、クンジャラ氏によれば、ベトナムのナイトアクティビティは、50〜60年前から既に活動があったタイと比較して新しい。

 

クンジャラ氏は「ベトナムのナイトライフはローカル色が強く、バンコクのような熟成されたナイトライフとは異なる。ベトナムには20のナイトマーケットしかないのに対し、タイではバンコクだけで10以上のナイトマーケットがある」と指摘している。

 

バンコクのナイトマーケットは地下鉄の近くにあってアクセスが容易であるが、ベトナムのナイトマーケットはタクシーに乗る必要があり、非常に不便である。

 

また、クンジャラ氏はベトナムもナイトマーケットの他、屋台フードコートやアートパフォーマンス、ナイトバスツアーなどの観光商品の導入を検討すべきであると提案している。

 

夜のエンターテイメントを提供する際の安全確保も重要であり、ベトナムの警察は夜間のパトロールを強化すべきであるとの意見もある。

 

ベトナム観光サミット2018のデータによれば、外国人観光客はベトナムとタイを訪れる際に平均で9日間滞在する。タイにおける1日当たりの観光客消費額は1人当たり163ドル(約2万4000円)であるが、ベトナムは96ドル(約1万4100円)にとどまっている。

 

 

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