南北高速鉄道の開発目標、2045年までに全線を完成

2023年11月01日(水)11時16分 公開
南北高速鉄道の開発目標、2045年までに全線を完成

<写真:tienphong.vn>

 

ベトナム政府は2030年までに北部と南部を結ぶ高速鉄道の建設を開始するという目標を掲げた。

 

南北高速鉄道はベトナムにおける鉄道交通発展のための「背骨」となるもので、2025年までには投資計画の承認を完了し、2026年から2030年の間に優先的にハノイ市〜ビン市とホーチミン市〜ニャチャン市の区間を着工する予定である。

 

同高速鉄道は複線で、軌間1,435mm、全長1,545km、設計速度350km/h、運行速度320km/hで建設され、列車は分散動力方式を採用し、ハノイ市のゴックホイ駅から始まり、ホーチミン市のトゥーティエム駅まで20の省市を通過する。

 

このプロジェクトには約587億ドル(約8兆8800億円)の投資が必要とされ、その内訳は用地買収費用が約19億8000万ドル(約2995億3040万円)、建設費用が約315億8000万ドル(約4兆7770億円)、設備費用が約150億ドル(約2兆2690億円)、プロジェクト管理費用やコンサルタント費用などが約58億2000万ドル(約8804億7390万円)、予備費用が約40億7000万ドル(約6157億140万円)となっている。

 

交通運輸省は来月にもこのプロジェクトの提案を共産党中央政治局に提出する予定であり、政治局が承認すれば、国会に提出されることになる。

 

政治局は3月に発表した決定で「2025年までに北部と南部を結ぶ高速鉄道の投資計画の承認を完了し、2030年までに着工する」という目標を掲げた。

 

また「2026年から2030年の間に優先的にハノイ市〜ビン市とホーチミン市〜ニャチャン市の区間を着工し、2045年までに全線を完成させる」という目標も示した。

 

このプロジェクトは以前から議論されてきたが、資金難や技術的な問題などで実現されなかった。2010年には国会で560億ドル(約8兆4710億円)規模のプロジェクト案が否決された。

 

2019年には交通運輸省が580億ドル規模のプロジェクト案を政府に提出したが、まだ承認されていない。

 

今年7月には、首相が日本国際協力銀行(JBIC)に対して、ベトナムの高速鉄道の開発に協力するように要請した。

 

ベトナムは急速に発展する経済を支えるために交通インフラへの投資を強化しており、高速鉄道は同国の鉄道交通の近代化と効率化に貢献することが期待されている。

 

 

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