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深刻なハノイの交通渋滞、5つの主な原因
<写真:thanhnien.vn>
ハノイ市人民委員会は同市人民評議会に対して、交通整理や車両保管、道路・歩道の管理などの交通組織に関する業務報告書を提出した。
同報告書では渋滞を引き起こす5つの主な原因が挙げられている。
渋滞の第1原因は交通量の急増と交通インフラ未整備による過負荷である。自家用車両の増加率は4〜5%であるが、交通インフラの発展速度は0.6%に過ぎない。
10月時点での道路交通量は780万台以上で、内訳は自動車が約110万台、バイクが約680万台となっている。
これには同市外から流入する車両約120万台は含まれていない。
第2原因は投資不十分による不完全な環状道路や紅河を渡る橋の不足である。
同市は総延長285kmの7本の環状道路を計画しているが、大半が未完成もしくは未着手となっている。
また、同市はメトロ路線5本の完成を目指しているが、現在は完成しているのは2A号線(カットリン~ハドン間)のみである。
バス高速輸送システム(BRT)4路線の建設計画もあるが、現在は開通しているのはキンマー〜イェンギア路線のみとなっている。
第3原因は各地で進行中の道路を狭める多数の建設プロジェクトである。
代表例として、メトロ路線(ニョン〜ハノイ駅間)やタインニエン〜アンズオン交差点、スアン・ジエウ通りの立体交差点、イェンサー排水処理施設など工事が挙げられる。
第4原因は主要道路における交通量の設計容量超過である。
チュオンズオン橋の交通量は設計容量8倍の9万5000台、タインチー橋は4倍の12万台、ニャッタン橋は6倍の10万7000台となっている。
第5原因は一部市民の交通参加意識の低さ、規則の非遵守である。
同市人民委員会によると、年末にかけて渋滞の増加が予想されており、同市交通部門が問題解決に向けた多くの対策を打ち出している。
しかし、現状の対策は渋滞の表面的な部分に対する解決に留まっており、根本的な解決策として立体交差点や地下道の建設を優先する必要がある。
同市交通部門は2022年に35か所の渋滞発生地域のうち8か所を解決したが、新たに10か所が発生して37か所となった。
2023年には37か所のうち11か所を解決し、年末までにさらに1〜2か所を解決する予定であるが、新たに8か所が発生する可能性がある。
12月5日〜8日にかけて開催される第14回市議会では、都市交通分野の法律遵守状況といった多くの問題について議論が行われる予定である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。