元裕福な家庭の若者、ホーチミンで約30億ドンの高級品を万引き

2024年02月29日(木)13時21分 公開
元裕福な家庭の若者、ホーチミンで約30億ドンの高級品を万引き

<写真:sggp.org.vn>

 

ホーチミン市にかつて裕福な家庭で生活し、高級ブランド品を使い慣れていたが、家族が破産した後も贅沢な習慣を捨てられなかったファン・ヴァン・チエンという若者がいる。

 

高級ブランドへの渇望を満たすため、チエンは同市内の最も高価なショッピングセンターで顧客を装い、高額な商品を盗み出していた。

 

同市1区警察は28日、7区在住のチエン(32)に対して窃盗の容疑で起訴する決定を下した。

 

事の発端は1月21日19時20分頃で、チエンは同市1区ドンコイ通りにあるティファニーのジュエリーショップに顧客として訪れた。

 

チエンは店員のリン氏に迎えられ、商品について相談をした。

 

チエンは最も高価なジュエリーを探していると言い、リン氏は丁寧にVIPルームへ案内し、最も高価なジュエリーが入った黒い箱を取り出して詳細な説明を行った。

 

リン氏が部屋を離れた隙に、チエンは総額約26億ドン(約1579万7350円)に上る白い金属製ブレスレット2つと、金色のブレスレット1つを盗み、オレンジ色の紙袋に入れて、電話に出るふりをして店を速やかに後にした。

 

24日夜にチエンは再びドンコイ通りにあるショッピングセンターを訪れ、今度はヘルメスの店舗に狙いをつけた。

 

同ブランド店のタオ氏によると、来店したチエンは洗練された態度と流暢な英語で、店員を感心させたという。

 

一通り店内を見た後、チエンは財布やハンドバッグを見せてもらいたいと要望し、タオ氏が準備をしている間に、総額約4億5000万ドン(約273万4150円)に上る男性用ハンドバッグ2つとオレンジ色のカードケース1つを持参したバッグに入れた。

 

チエンは前回と同様に電話へ出るふりをして素早く逃げ出した。

 

同区警察は被害店舗からの通報を受け、ベンゲ街区警察と協力して迅速に捜査を開始し、監視カメラの映像と両店舗で収集された証拠や資料を基に、1月26日にチエンを警察署に連行して事情聴取を行った。

 

警察での取り調べにおいて、チエンは犯行を認め、窃盗した財産を全て返還した。

 

犯行動機についてチエンは「私の家庭は裕福で高価なブランド品を多く購入し、贅沢な生活を送っていた。お金を気にせずに過ごしていたが、2015年に家族が破産してしまった。安定した仕事もなく、自分の生活費を稼ぐだけの収入しかなかったが、高級品を好む習慣や趣味は変えられなかった。高級ジュエリーやブランド品を扱う都心の店舗で高価な商品を買うふりをして、不注意を利用して盗むという考えが生まれた」と供述している。

 

また、窃盗した高級ジュエリーやブランド品は、チエンが自身で使ってブランド品への渇望を満たすためや、高く売れれば売って生活費に充てるためであった。

 

 

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