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1万枚を超える黒塗り偽米ドル事件、被告2人に実刑判決

2024年03月01日(金)15時26分 公開
1万枚を超える黒塗り偽米ドル事件、被告2人に実刑判決

<写真:congly.vn>

 

2022年9月15日に、タンソンニャット国際空港の国際線ターミナルで、黒く染められた1万枚を超える米ドルが見つかった事件に関して、ホーチミン市人民裁判所は2月29日に初審を開廷した。

 

同裁判では事件に関与したチャン・カム・トゥ被告(52)に17年の刑、グエン・カック・ベト被告(48)に16年の刑が言い渡された。

 

この事件は2023年11月に裁判にかけられたが、裁判後に裁判所は被告の鑑定結果に対する申し立てや事件のいくつかの詳細を明らかにするため、裁判を延期し、捜査ファイルを補足調査のために返送することを決定していた。

 

起訴状によると、2022年9月15日9時に、同国際空港の国際線からバンコクへ向かうVJ803便に搭乗する両被告の手荷物を税関がX線検査したところ、合計1万518枚の黒く染められた紙束が発見された。

 

紙束は目で見て明らかな100ドル札であり、サイズは6.5 x 15cmであった。偽札の疑いがあるため、税関は両被告と押収物を関連機関に引き渡した。

 

2022年9月16日に同市タンビン区警察はベト被告の住居を緊急捜索したが、事件に関連する物証は発見されなかった。

 

9月18日にホーチミン市警察の安全調査局は、両被告に対して緊急逮捕令状を発行した。

 

2023年10月27日にベトナム国家銀行は、発見時点でのベトナムドンと1米ドルの中央為替レートが2万3000ドン(約140円)以上であると確認し、両被告が運搬していた偽札は244億ドン(約1億4880万円)以上であるとされた。

 

捜査中にベト被告は2021年以前に同市5区のグエンチータイン通りにあるカフェで、ハン(正体不明)という男から1束約100枚が連なった黒い100ドル札を購入したことを供述した。

 

ハンは黒い染料を洗い流して完全な100ドル札に変えるための化学薬品を提供すると約束していたという。

 

しかし、ベト被告はハンと連絡が取れなくなり、自身で水に浸して白くしようと試みたが、成功せず、偽札であると知って自宅に保管していた。

 

2021年10月頃、トゥ被告がベト被告の家を訪れた際、ベト被告は偽の100ドル札をトゥ被告に見せ、購入希望者がいれば紹介してほしいと依頼した。

 

トゥ被告は、紙幣にはシリアルナンバーや発行年がないため、偽物であるとベト被告に告げ、購入者には心当たりがないことを伝えた。

 

その後、2022年9月初旬、トゥ被告はベト被告の家を訪れ、タイにいるキム・ヘンという人物が偽の米ドルを高価で購入したいと考えていると伝えた。

 

そこで、両被告は利益を折半することで合意し、ベト被告が保管していた12束の紙幣をタイに持って行って売ることにした。トゥ被告の供述は、ベト被告の供述と一致している。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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