ラオスで強制売春のベトナム人、妊娠で追い出され救出

2024年06月11日(火)07時00分 公開
ラオスで強制売春のベトナム人、妊娠で追い出され救出

<写真:tienphong.vn>

 

ソクチャン省出身の女性がラオスで強制的に売春させられた後、クアンチ省国境警備隊(BĐBP)により救出された。

 

BĐBPの情報によると、8日午前6時、ラオスにいるソクチャン省出身の女性N.(20)が一部の人物に監禁されているとの通報が入った。

 

監禁場所はラオス・セポン県デンサヴァン村の山奥にある廃屋で、ラオバオ国際国境検問所の対岸に位置していた。

 

通報を受けたBĐBPの捜査員は、N.に位置情報を送るように指示し、捜査を開始した。

 

同日午前10時、捜査員はN.の監禁場所を特定し、BĐBP司令部はラオバオ国際国境検問所の警察とセポン県警察と協力し、迅速に救出作戦を展開した。

 

同日午後4時、捜査員は監禁場所に到達したが、現場にいた犯人は険しい地形を利用して逃走してしまった。

 

しかし、N.は無事に救出され、ラオバオ国際国境検問所を通じてベトナムに帰還した。

 

N.によると、2023年12月初旬に高収入の軽作業を紹介されてラオスに渡ったが、ゴールデントライアングル経済特区で強制的に売春させられた。

 

売春の収益は全てブローカーに取り上げられ、N.の移動費用に充てられた。

 

N.が妊娠約7ヶ月で売春が不可能になると、ブローカーはN.を追い出したという。

 

N.はSNSを通じてラオス在住のベトナム人に連絡し、3500万ドン(約21万5212円)で帰国を手配してもらったが、デンサヴァン村へ到着した際に再び監禁され、身代金を要求された。

 

N.は両親に捨てられて孤立していたため、BĐBPに助けを求めた。

 

無事に救出されたN.は精神的にも肉体的にも安定しているという。

 

 

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