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ベトナムのバイク排出ガス検査、ホーチミンが先駆け
<写真:tuoitre.vn>
ホーチミン市は、今後5年間でバイクの排出ガス検査を先駆けて実施する可能性がある。同市がバイクの整備センターを利用し、排出ガス検査を行うことが提案されている。
この提案は、7月24日にビンズオン省のベトドゥク大学で開催された自動車の技術的安全と環境保護に関するワークショップで議論されたものである。
ワークショップでは、ベトナム登録局道路車両排出ガステストセンターのディレクターであるグエン・ドン・フォン氏が、ベトナムには約6000万台のバイクがあり、排出ガス検査の実施は極めて困難であると指摘した。
現在、ベトナムには約600万台の自動車があり、約300の検査拠点が30年かけて整備されたが、バイクの数はその10倍に上る。これに対応するためには、初期段階で数千の検査施設が必要であるという。
ベトナム登録局の自動車登録部長であるグエン・ヴァン・フォン氏によると、この問題を解決するために、現在の自動車検査システム内の約300のユニット、600以上のバイク整備センター、そして1800のバイク整備工場を動員する計画を立てている。
合計で約2700の施設がバイクの排出ガス検査を行えると見込まれており、このすべてのリソースを活用することで初めて成功が可能になる。
同大学の交通研究センター所長であるヴー・アイン・トゥアン准教授も、同市がこの問題に対して先駆けて取り組むことができると強調した。初期段階では、バイク整備センターを利用した排出ガス検査が実施される可能性がある。
トゥアン氏は、排出ガス検査で基準を満たさないバイクに対しては技術的な解決策が必要であり、整備が不可能な車両は廃棄する必要があると述べた。また、電動バイクへの切り替えなどを支援する政策が必要であると付け加えた。
PM2.5やPM10の微小粒子状物質による死亡者数が同市では年間1840~3150人に達しており、これは交通事故による死亡者数の3~5倍である。
トゥアン氏は、微小粒子状物質を多く排出するバイクに焦点を当てた排出ガス対策の必要性を強調し、この問題は交通事故よりも深刻であると述べた。
ベトナム登録局は2025年1月1日からすべてのバイクの排出ガス検査を開始する計画を発表している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。