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フォーの調理技術、ユネスコ無形文化遺産への登録計画

<写真:tuoitre.vn>
ベトナムの代表的な料理である「フォー」が、国際的な文化遺産として認識される日は近いかもしれない。
2023年末、ハノイ市文化スポーツ局のドー・ディン・ホン局長は、ハノイ市がフォーを国家無形文化遺産に登録した後、ナムディン省などと連携し、フォーの調理技術をユネスコ無形文化遺産に登録する計画を発表した。
フォーとは何か、その真髄を巡る議論は長年続いてきた。最近、ハノイ市とナムディン省のフォーが国家無形文化遺産に登録されたが、どちらが本物のフォーかという論争は終わっていない。
フォーの起源や味の違いについても、地域ごとに異なる主張が存在する。例えば、北部のフォーと南部のフォー、ハノイ市のフォーとホーチミン市のフォーなど、多くの議論が交わされてきた。
このような地域主義的な議論は、フォーの多様性と豊かさを軽視する結果を招く可能性がある。フォーは単なる料理ではなく、ベトナム文化の象徴であり、その多様なバリエーションが国際的な価値を持つ。
しかし、これまでの議論は、その豊かさを一面的に捉え、逆にフォーの国際的な評価を妨げてきた。
今後、ハノイ市やナムディン省、そして他の地域が協力してフォーを1つの文化遺産としてユネスコに登録することで、フォーが持つ真の価値が世界に認識される可能性がある。
こうした動きは、フォーが「ベトナムのフォー」として国際的に一体化される大きな1歩となるであろう。
ユネスコに登録されている無形文化遺産は現在、140カ国以上で600件を超えている。ベトナムからは14件の無形文化遺産が代表として登録されているが、食品に関連するものはまだない。
しかし、フォーは既にベトナムの「国民食」として認識され、国際的にも高い評価を得ている。2007年には「Pho」という単語がオックスフォード英語辞典に登録され、ベトナム料理の象徴としての地位を確立した。
フォーをユネスコの無形文化遺産に登録することは、ベトナムの食文化の国際的な認知度をさらに高めることになる。ナムディン文化芸術協会のレ・ティ・ティエット会長も「なぜフォーが無形文化遺産にならないのか」と問いかけ、ベトナムの食文化を一層発展させるための重要な1歩として、この動きを支持している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。