おすすめのプロモーション
ベトナムの生保業界、利益が大幅に減少
<写真:congly.vn>
2024年上半期の財務報告によると、主要な生命保険会社10社のうち8社が前年同期比で税引後利益の減少に直面した。
生命保険業界は、2023年初頭に発生した信頼危機以降、2年連続で利益が減少している。
AIAベトナム生命保険会社は、2024年中間期の営業報告書を発表し、保険営業純収益が約6兆8590億ドン(約401億9925万2800円)と前年同期比で約7000億ドン(約41億144万円)減少し、税引前利益は約5810億ドン(約34億469万7200円)と前年の半分以下となった。
同社以外の外資系企業も同様の傾向を示しており、ジェネラリベトナム生命保険会社の2024年上半期の保険営業純収益は前年同期比で約3000億ドン(約17億5776万円)減少し、1兆4720億ドン(約861億9142万4000円)にとどまっている。
これにより、同社の税引後利益は1167億ドン(約6億8405万5200円)と前年同期の4498億ドン(約26億3322万1600円)から大幅に減少した。
プルデンシャルベトナム生命保険会社も、2024年上半期の税引前利益が1兆920億ドン(約639億6206万4000円)と、前年同期比で31.79%減少したことを報告している。
この利益減少の主な要因は、同社の元受保険料収入が前年同期比13.22%減少し、11兆1430億ドン(約653億1234万5600円)にとどまったことによる。
一方で、金融収益は順調に増加し、約6兆2000億ドン(約363億2624万円)の利益を上げた。
FWDベトナム生命保険会社も同様に、2024年上半期の保険営業収益が前年同期比22.5%減少し、1兆9600億ドン(約114億7503万2000円)となったが、金融収益として4230億ドン(約114億7503万2000円)を計上した。
同社の投資ポートフォリオは、長期国債や企業債券、短期債券への投資で構成されているが、最終的な税引後利益は2900億ドン(約16億9816万8000円)で、前年同期比70%の減少となった。
業界大手のマニュライフも、2024年上半期の保険営業収益が8兆4330億ドン(約493億6671万3600円)にとどまり、前年同期比で24%減少したが、金融活動からの収益は3兆9000億ドン(約228億5088万円)を超え、前年同期比53%以上の増加を記録した。
結果として、税引後利益は約1兆7000億ドン(約99億6064万円)となり、前年同期比で13%減少している。
サンライフ生命保険会社も、2024年中間期の保険営業収益が1兆7000億ドン(約99億6064万円)となり、前年同期比で25%減少したが、最終的には3600億ドン(約21億931万2000円)の純損失を計上した。
これらの業績悪化の背景には、特に投資連動型保険商品の販売が以前ほど容易ではなくなったことが挙げられる。このため、各社は代理店への手数料やボーナスの支出を40%から50%削減している。
また、一部の専門家は、生命保険業界が引き続きバンカシュアランス(保険会社と銀行の提携)分野での課題に直面していると指摘した。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。