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山岳民族を狙ったTikTok詐欺、約5.6億ドン詐取の男を逮捕
<写真:tuoitre.vn>
ハザン省メオヴァク郡で、SNSを利用した詐欺行為を行っていたタオ・ミー・シン容疑者(29)が地元警察により逮捕された。
シンは主に山岳地域の住民をターゲットに「TikTokアカウントを作成すれば簡単に金が稼げる」と騙し、高額な手数料を徴収していたことが明らかになった。
メオヴァク郡警察によると、シンはTikTokでの「成功」を謳い、フォロワーに向けて「アカウントを作成すれば短期間で大金を稼ぐことが可能」と虚偽の情報を広めていた。
シンは自らの動画を通じて成功者のように振る舞い、高級品を購入する様子を演出した。これにより、多くの住民が「簡単に儲かる」と信じ、シンの誘いに応じたという。
シンは主に教育水準の低い地域に住む人々の無知と金銭欲を巧みに利用し、メオヴァク郡や隣接するドンヴァン郡、バクメ郡の住民に対して、TikTokアカウントを作成するための手数料として200万ドン〜800万ドン(約1万1637~4万6549円)を要求していた。
また、被害者が「早く儲けたい」と希望した場合、さらに追加で現金を要求し続けた。
シンはアカウントを作成した後、電話を使った巧妙な詐欺を行っており、被害者に対して「アカウントに10億ドン〜80億ドン(約581万8850〜4655万800円)が入金されている」と偽の通知を送信した。
被害者が金銭を引き出そうとするとシステムエラーが発生し、シンは「エラーを解消するためにさらに数百万から数千万ドンを支払う必要がある」として、さらに金銭を騙し取っていた。
最終的に被害者たちは何度も金銭を支払ったが、一度も資金を引き出せていない。
警察による初期捜査の結果、4月〜9月までの期間にシンが11人の被害者から5億5600万ドン(約323万6690円)を騙し取っていたことが確認された。
被害者の多くはメオヴァク郡、ドンヴァン郡、バクメ郡の住民であった。
シンが騙し取った金額は個人的な目的に使用され、現時点での捜査で不正に得た利益は消費されていたことが判明している。
逮捕時、シンは警察に協力し、自らの携帯電話と詐欺に関連する資料を自発的に提出した。
警察はこれらの資料をもとに更なる捜査を進めており、シンの他に関与していた人物がいないかを調査している。
メオヴァク郡警察はシンによる被害がさらに広がっている可能性があるとして、心当たりのある被害者に対して速やかに警察に情報提供を求めている。
この事件は教育水準が低い地域における情報リテラシーの欠如が原因で、多くの住民がインターネットを悪用した詐欺に巻き込まれていることを示す典型的な事例である。
警察は同様の詐欺行為を防ぐため、住民に対する啓発活動を強化していく方針を示している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。