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ハノイのモデルバラバラ殺人事件、犯人の男に死刑判決
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<写真:dantri.com.vn>
ハノイ市人民裁判所は9月30日、17歳の少女H.Y.Nさんを殺害し、その後遺体を切断してホン川に遺棄した罪で起訴されていたタ・ズイ・カイン被告(39)に対して死刑判決を下した。
裁判所は犯行が極めて残忍であり、社会に対する重大な危険性を伴うとして、カイン被告に死刑を言い渡している。
事件の概要によれば、カイン被告は2021年から2022年にかけて、友人を通じて被害者のNさんと知り合い、飲酒接待の仕事を斡旋していた。
カイン被告は2022年、Nさんに合計6000万ドン(約35万1720円)を貸し付けたが、返済が滞ったことに腹を立て、Nさんを自宅に誘い出し、殺害に至ったとされる。
犯行後にカイン被告はバラバラにした遺体をホン川に遺棄し、証拠隠滅を図るため遺体にセメントを塗布して隠蔽しようとしたが、最終的に2023年10月16日に逮捕された。
裁判でカイン被告は、犯行時に酒の影響で自制を失い、衝動的に殺害したと主張し、深い後悔の念を示した。
しかし、裁判所は被告の行為が冷酷かつ計画的であるとし、情状酌量の余地はないと判断している。
一方、被害者の母親であるチャン・タイン・Tさんは、娘が被告から借金をしていた事実はなく、接待業にも従事していなかったと証言した。
Tさんは「家族は経済的に困っていたわけではなく、娘が借金する理由はなかった」と述べ、裁判所に法の厳正な適用を求めた。
裁判ではカイン被告に対して殺人罪での死刑に加え、資産強奪罪での5年の懲役が言い渡され、両罪を合わせた最終判決は死刑となった。
また、カイン被告は被害者の家族に対して3億3400万ドン(約196万606円)の賠償金を支払うことが命じられた。
被害者のNさんは2022年のミス・アオザイ・ベトナムの準優勝者で、フリーのモデルを生業としていた。
本件は社会に大きな衝撃を与え、裁判所は今後もこのような残虐な犯罪に対して厳正な処罰を行う姿勢を示した。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。