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南部の鳥インフルエンザ、51頭のトラ・ライオンが死亡
<写真:tuoitre.vn>
ベトナム南部のドンナイ省とロンアン省で、合計51頭のトラ、ヒョウ、ライオンが鳥インフルエンザ(H5N1)に感染して死亡したことが確認された。
ドンナイ省当局は10月3日、ブオンソアイ観光施設で死亡した20頭のトラと1頭のヒョウを全て処分することを決定した。
これに先立ち、当局は現地で感染拡大を防ぐための消毒措置や、感染動物の隔離、監視体制の強化を指示している。
ドンナイ省の畜産・獣医局によると、感染源は死亡した動物が摂取していた飼料が感染源である可能性が高い。
ブオンソアイ観光施設で飼育されていたトラは、チャンボム郡の食肉処理場から供給された鶏肉を主に餌としていた。
また、施設内には鳥インフルエンザ予防接種を受けていない300羽以上の鳥類が飼育されているだけではなく、野鳥も多数飛来するため、感染源が複数に及ぶ可能性がある。
トラの死因は主にH5N1ウイルスによる急性腎不全および心不全であることが確認されている。
9月8日に最初の4頭のトラと1頭のヒョウが突然死亡した後、急速に他の個体も死亡し、9月22日には最後のトラが死亡した。
一方、ロンアン省のミークイン動物園でも、8月から9月にかけて27頭のトラと3頭のライオンが同様に死亡している。
この中には、ドンナイ省から輸入された3頭のトラも含まれていた。
H5N1ウイルスは危険な感染症であり、感染が拡大するリスクが懸念されている。
現在までに人間への感染は報告されていないが、両施設では動物と接触した職員の健康状態を21日間にわたって厳重に監視する措置が取られている。
また、ホーチミン市のサイゴン動植物園においても同様の懸念が広がっているが、同園の管理者によると、現在までに鳥インフルエンザによる死亡例はなく、ワクチン接種などの対策が実施されているという。
トラに関しては、H5N1ワクチンの使用が不可であるため、定期的な感染症対策として、他の予防接種や消毒が行われている。
鳥インフルエンザの感染拡大を防ぐため、当局は今後も感染源の追跡と管理を強化するとともに、関係者に対する健康監視を徹底する方針である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。