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鳥インフルやアフリカ豚熱、ベトナムで蔓延の危険性高まる

2023年03月13日(月)13時26分 公開
鳥インフルやアフリカ豚熱、ベトナムで蔓延の危険性高まる

<写真:Tuoi Tre>

 

ベトナムの養鶏・畜産業界では、鳥インフルエンザやアフリカ豚熱(ASF)といった動物の伝染病が蔓延する危険性が高まっている。

 

農業農村開発省動物衛生局の代表は、10日にホーチミン市で開催された会議で、「同国の複数地域が伝染病の脅威に晒されている。最悪のシナリオに備え、牛や家禽の損失を最小限に抑えるため、蔓延防止対策が必要である」として警戒を呼び掛けた。

 

同局によると、2022年には国内54の都市と省でASFクラスター1256件が報告され、感染した豚6万442頭が死亡・処分されている。2023年に関しては、3月7日時点で22の都市と省でASFクラスター68件が検出され、豚2980頭以上が処分された。

 

2023年の発生地域数とクラスター件数、処分数は前年同期比でそれぞれ50%減、87.4%減、87.95%減となっているが、動物衛生局は更に増加する危険性が高いとして警戒を呼び掛けている。

 

鳥インフルエンザに関しては、3月7日までの1年間で全国の4省4地区でH5N1型病原性鳥インフルエンザのクラスターが確認され、感染家禽約6560羽が殺処分された。2022年と2023年の現時点比較では、クラスター数は33.3%減、殺処分家禽数は71.3%減少となっている。

 

動物衛生局のグエン・ヴァン・ロン局長によると、ベトナムには小規模農場が多く、家禽が密集していることに併せ、獣医等の専門家も十分ではないため、鳥インフルエンザが蔓延するリスクが非常に高い。

 

多くの家禽にワクチン接種が行われているが、H5N1、H5N6、H5N8といった鳥インフルエンザ亜種が多くの地方で確認されており、その割合は6%と高いものである。

 

また、ベトナムでは水牛の皮膚病も複雑に進行しており、ここ数日間で複数の都市や地方でクラスター14件が検出されている。

 

ベトナムの省・市当局は動物の伝染病に対して厳重な警戒を怠らず、獣医師法に基づいて伝染病との闘いに積極的な対策を速やかに講じ、牛や家禽のワクチン接種活動を開始する必要がある。

 

農業農村開発省は首相に対し、動物の伝染病制御と予防のための特別なメカニズムに関する政令起草の提案準備を進めている。現時点では政令02/2017に基づいて対策が行われているが、同政令は他の多くの分野にも関与しており、政令の改正や補足は厳しく、複雑なものであるという。

 

同省のフン・ドゥック・ティエン副大臣は2月26日、鳥インフルエンザ「A/H5N1」の拡散防止を目的として、各省・市に抜本的な対策を求める緊急電報を発し、畜産場等を迅速に検査・監視し、ベトナムへの動物の違法輸送を厳しく取り締まるように指示している。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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