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大規模麻薬組織を摘発、1兆4000億ドン相当1.6トンを密輸

2024年10月15日(昨日)07時00分 公開
大規模麻薬組織を摘発、1兆4000億ドン相当1.6トンを密輸

<写真:tuoitre.vn>

 

ベトナムで1兆4000億ドン(約84億円)相当に及ぶ1.6トンの麻薬密輸事件の起訴状が発表され、同国の世論に大きな衝撃を与えている。

 

密輸ネットワークを率いたのは「オアン・ハー」として知られるヴー・ホアン・オアン(67)である。

 

オアンは巧妙な手口を駆使し、国際的な麻薬密輸組織を築き上げ、国内外の捜査機関を翻弄してきた。

 

オアンはかつて姉妹である有名なギャングリーダーの「ズン・ハー」と共に犯罪活動を行っていた過去を持ち、複数回にわたり麻薬取引や違法賭博で有罪判決を受けた。

 

しかし、服役後もオアンは犯罪から足を洗うことなく、むしろその活動を拡大させた。

 

カンボジアの国境近くにあるカジノを拠点に、ベトナム国内に麻薬を密輸する計画を再始動し、麻薬は密輸ルートを通じてホーチミン市に流入した。

 

ベトナム公安省がカンボジア当局と連携し、オアンが拠点とするカジノを摘発したが、オアンは部下の助けを借りて逃亡していた。

 

その後、オアンは国際指名手配され、国外に逃亡生活を送ることになったが、その間も麻薬取引の規模を拡大し、さらなる部下を集めて麻薬密輸のネットワークを築き上げた。

 

特にゴールデン・トライアングルから麻薬をホーチミン市やハイフォン市に運び込むルートを確立し、取り扱った麻薬の量は数トンに及ぶ。

 

オアンの組織は麻薬を巧妙に隠して輸送する手段を駆使し、自動車の部品や食品、その他の貨物に偽装され、輸送されていた。

 

また、オアンは正規の運送会社を隠れ蓑に使い、合法的なビジネス活動を装うことで摘発を逃れていたという。

 

オアンの部下の1人であるグエン・ヴァン・ナムは、カンボジアからホーチミン市まで麻薬を運搬し、その一部をハイフォン市やハノイ市など、北部地域へも密輸していた。

 

捜査当局によれば、オアンの組織は合計129個の自動車部品に麻薬を隠し、数回にわたり無事にベトナム国内へ持ち込むことに成功したとされている。

 

最終的にオアンの麻薬密輸ネットワークは捜査当局によって壊滅させられた。公安省は大量の麻薬が隠された自動車部品を摘発し、オアンの部下ら34人を逮捕した。

 

これによって約1.6トンに及ぶ麻薬の密輸が明らかになったが、起訴されたのは証拠が確保された626kgに留まっている。

 

検察当局はオアンのネットワークを「特に深刻な国際的な麻薬取引事件」として位置づけており、この事件はベトナム国内外の犯罪グループが連携して行った大規模な麻薬密輸事件であると強調した。

 

オアンの部下たちは取引ごとに高額な報酬を受け取っていたことも明らかになっており、ナムは2019年末から麻薬を運搬し、2020年以降は1回の輸送ごとに3億〜5億ドン(約180万〜300万円)を受け取り、総額で約155億ドン(約9300万円)を得ていたとされる。

 

この事件はベトナムにおける麻薬取引の規模と巧妙さ、そして国際的な犯罪組織との結びつきを示す重大なケースであり、当局の今後の対策が注目されている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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