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ベトナムの農地、深刻な肥沃度低下に直面
<写真:tuoitre.vn>
ベトナムの農地は深刻な肥沃度低下に直面しており、農業地域の多くで土壌の有機物含有量が1%未満に減少し、窒素、リン、カリウムなどの主要な栄養素も不足した状況である。
18日に農業農村開発省が主催した「土壌の健康と作物の栄養管理に関するプロジェクト」において、植物保護局肥料管理課のヴー・タン氏が危機を警告した。
2021年の天然資源環境省の調査によると、1180万haの土地が劣化しており、そのうち400万ha以上が農業用地である。
特に北西部、西原高原、南中部沿岸の地域で砂漠化リスクを伴う荒廃の進行が著しいという。
また、同省のチャン・ティ・ホア副局長によると、農業の集中的な栽培や無機肥料の過剰使用が、土壌の劣化を引き起こした要因である。
コーヒーやコショウの栽培が活発な西原高原では、土壌の炭素含有量が平均で1.2〜1.5%にまで減少している。
これは、自然林の5.14%に比べて極めて低い数値であり、無機肥料の長期的な使用が主な原因とされる。
ホア氏は「土壌微生物の多様性を保護し、増進するための研究が必要であり、土壌の通気性を改善して長期的な土壌の健康を回復させるべきである」と提言した。
また、持続可能な栽培モデルの採用や、高度な農業技術を活用した農法の確立も重要であるとしている。
一方、ベトナム肥料協会のフン・ハー会長は、特にメコンデルタや紅河デルタ地域の農民が過剰に無機肥料を使用している実態を強調した。
例えば、メコンデルタでは1haあたり約700kgの無機肥料が使用されているが、これは中国の使用量である290〜310kgと比較して大幅に多い。
農業農村開発省のホアン・チュン次官は地方自治体や関係機関の役割が重要であると述べ、今後の取り組みとして、農地の価値を高め、作物の栄養管理を効率的に行うことが農業改革の一環として求められていると強調した。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。