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ベトナムのメコンデルタ地方、外国人との結婚が最多
<写真:tphcm.chinhphu.vn>
ベトナム外務省領事局が発表した「2023年ベトナム移住報告書」によると、メコンデルタ地方は外国人と結婚する市民が多い地域であることが明らかになった。
外国人と結婚した市民が多い10省・都市のうち6つがメコンデルタ地方に集中しており、カントー市、ハウザン省、キエンザン省、バクリエウ省、ドンタップ省、ソクチャン省が挙げられている。
2023年1月以降の10か月間で、ベトナム全土において外国人と結婚した事例は1万8200件以上に上り、そのうち約90%が女性である。
ベトナム人と結婚した相手国・地域は、台湾が1万7300件以上、韓国が1万3900件超、アメリカが約1万3000件、中国が5300件と多い。
メコンデルタ地方は農村地域に多くの労働力を抱えるため、経済的な安定を目指し、海外結婚が家計改善の手段とみなされている。
外国人との結婚には、主に経済的理由が指摘されている。結婚による収入の増加で、家族が家屋の修繕や事業への投資を行うケースも多い。
また、家族の勧めや親への報恩として外国人と結婚する事例も少なくない。
近隣の村人が海外結婚で成功を収める様子を目の当たりにした家族が、同様の結婚を子供に望むことも影響している。
さらに、韓国や中国といった男女比の不均衡に悩む国々で、結婚相手としてベトナム人が選ばれる傾向も見られる。
韓国では1980年代中期に生まれた若者約80万人が結婚相手を見つけられないと推定されており、2023年の国際結婚1万9700件のうち33.5%となる約4900件が、ベトナム人女性と韓国人男性の結婚であった。
また、2017年から2022年にかけて、外国人との結婚件数は8万4600件超と、2011年から2016年に比べ約27%減少した。
この減少の背景には、新型コロナウイルスのパンデミックによる影響もあるとされる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。