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ハノイのロンビエン橋、仏専門家による修復調査開始
<写真:hanoionline.vn>
ハノイにある歴史的なロンビエン橋の修復を目的に、フランスの技術者チームが調査を開始した。これは将来の利用と安全を保証するための初期段階の調査である。
10月中旬から、フランスのコンサルティング会社アルテリア(Artelia)の専門家が訪越し、橋の現況を評価するとともに、関連当局と協力しながら計画を進めている。
フランス政府は2023年にロンビエン橋の修復に向けた実現可能性調査として、70万ユーロ超(約1億1572万円)の無償資金をハノイ市に提供した。
アルテリア・ベトナムのプロジェクトマネージャーであるチン・ディン・フイ氏によると、フランスの支援による技術プロジェクトは3つの主要フェーズに分かれている。
第1フェーズでは全体的な詳細調査を行い、短期的な交通安全のためのデータを収集し、第2フェーズでは構造的検証を行い、適切な修復方法を提案する。
第3フェーズでは将来的な現在の南北鉄道の代替としての役割を視野に入れ、橋の新たな利用方法を検討する予定である。
調査は3か月間にわたり、全体のプロジェクトは2025年8月ごろに完了する見通しとなっている。
初期評価では、ロンビエン橋の構造は全体的に老朽化していることが指摘されたが、正確な診断にはさらに詳細な調査や計測が必要である。
フイ氏によると、復元案には一部の橋桁を当初の設計に戻し、戦争で損傷を受け修復された部分は歴史的証拠として残す案が含まれている。
ハハイ鉄道社のタ・クアン・ソン副社長によると、10月から11月は橋の定期保守作業の最盛期であり、木製の枕木400本以上を新しい複合材料に交換し、橋桁の補修も年内に完了させる予定である。
同社は年1回の保守、年3回の点検を実施し、損傷箇所を確認・修理している。
老朽化が進むロンビエン橋では、列車やオートバイ、自転車のみが通行可能であり、列車の速度は15km/hに制限されている。
9月初旬に台風ヤギによる洪水で紅河の水位が上昇した際には、3日間の通行制限が行われた。
ロンビエン橋は1899年に着工され、1902年に完成した全長1691.15m、19の橋桁を有する鋼橋である。
120年の歴史の中で2度の戦争を経て橋は損傷し、元の形状を保持しているのは一部の橋桁に限られている。
1995年から2010年にかけて1160億ドン(約6億9676万円)の予算で補修され、2015年にも約3000億ドン(約18億300万円)を投じて総合的な修復が行われた。
しかし、2020年までに完成予定であった都市鉄道1号線のプロジェクトは未だ実施されていない。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。