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ホンダベトナム、CR-Vとシビックの一部車種をリコール
<写真:tuoitre.vn>
ホンダベトナムは、CR-Vおよびシビックの一部車種におけるステアリング不具合に対応するため、過去最大規模となる1万1000台以上のリコールを発表した。
今回のリコール対象は、2023年10月17日から2024年8月28日までに生産された最新世代のCR-Vが5910台、ハイブリッド仕様のCR-V e:HEV RSが1194台である。
旧型モデルは今回のリコール対象外となっている。
また、2021年11月3日から2024年6月20日までに製造されたシビック3870台とシビックType R 31台も含まれる。
リコール総台数はベトナム登録機関の承認を受けた1万1000台超にのぼる。
修理は全国のホンダ正規販売店で無償にて行われ、シビックおよびシビックType Rには約3.9時間、CR-Vには約30分が必要とされる。
リコールの背景には、対象車両のステアリングのラック・ピニオン部で潤滑剤が徐々に減少することで、摩擦力が増加し「スティック現象」が発生する可能性があることが判明した点がある。
この現象が発生すると、ハンドルが異音を発したり、回転時に振動が生じることがあり、安全面に影響を及ぼす可能性があるという。
現在のところ、この不具合による事故や安全上の問題は報告されていないが、ホンダはユーザーの安全確保のためにリコールを決定した。
自動車業界の専門家によれば、ステアリングシステムは車両制御の要であり、特に高速走行時や緊急時にはその正常な機能が欠かせない。
また、過去にもベトナム国内で旧型シビックの一部が同様の問題でリコールされた経緯があるが、今回は対象車両の規模が大幅に拡大している。
なお、ホンダは今回のベトナムでの対応に先駆け、米国においても約170万台、マレーシアでは約3万6000台の同様のリコールを実施している。
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