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ハノイ市の西湖付近、10兆ドン規模の劇場建設
<写真:tuoitre.vn>
ハノイ市は総投資額約10兆ドン(約605億6500万円)を投じ、西湖(タイ湖)近隣のダムチー湖を埋め立てて劇場を建設する計画を発表した。
この新劇場は首都であるハノイ市を象徴する現代的かつ大規模な文化施設となる予定である。
ハノイ市人民委員会はタイホー区クアンアン半島の中心軸エリアにおける詳細都市計画を承認した。
この計画にはタイ湖周辺地区の都市区分計画の具体化が含まれる。対象地域はクアンアン街区およびトゥーリエン街区の一部で、総面積は77ha、そのうち45haが開発区域となる。
劇場の建設地となるエリアは東北がスアンジエウ通り、西北がダンタイマイ通り沿いの土地、西南がタイ湖、東南がダンタイマイ通り沿いの住宅地と接する。
計画では、この地域に緑地軸、遊園地、文化公園、芸術公園などの施設を整備し、タイ湖地域と紅河(ホン川)流域、古螺城遺跡を結ぶ新たな空間軸を形成することを目指す。
劇場そのものは高さ38.5mで1600席を備えた「真珠(Ngọc trai)」という名称が予定されている。
この劇場は地元住民や観光客の文化的・芸術的な体験を支えるランドマークとして機能する。
この計画は2022年に公表され、住民や関係者の意見を募ってきた。
地元人民委員会によると、計画は多くの関係機関や市民の注目を集めており、特に文化施設としての意義が議論の中心となっている。
一方で、このプロジェクトに対する意見は分かれており、タイ湖周辺は歴史的・自然的価値が高く、環境保護や景観維持を求める声も多い。
今回の計画が自然環境への影響をどのように抑え、地域の持続可能性に寄与するかが問われている。
計画では劇場建設に加え、商業、サービス、ホテルなど観光関連の施設も併設される予定で、国際基準を満たすサービスを提供することが目指されている。
これにより、タイ湖周辺エリアの観光誘致力を強化し、地元経済の発展に寄与することが期待される。
ハノイ市はクアンアン半島を中心とするこの計画が、文化的ランドマークとしての役割を果たし、同時に地域住民と観光客の交流拠点となることを目指している。
計画の実現に向けた具体的な進展が注目される。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。