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独創的デザインのサイゴン川歩道橋、日本人技師の意気込み
<写真:dantri.com.vn>
ベトナム・ホーチミン市のサイゴン川に、新たなシンボルとして歩道橋が建設される。この橋は「ニッパヤシの葉」をモチーフにした独創的なデザインで、水面に軽やかに浮かぶ姿を目指している。
12月17日、栄養食品大手のNutifoodは、ベトナム現地法人の長大基礎地盤、日本の株式会社長大および丹羽隆志アーキテクツによる共同体と、施工設計コンサルティング契約を締結した。
この共同体は、ホーチミン市人民委員会が10月に実施した設計コンペで最優秀案に選ばれている。
Nutifoodのプロジェクト副総経理であるグエン・フー・ホアン氏は、橋の特徴について「非常に芸術的で独自の形状を持つため、高度な美的価値が求められる」と語った。
また、設計と施工には高度な技術と経験が必要であり「設計を手がけた共同体は、アイデアを確実に実現するパートナーである」と期待を寄せた。
共同体の中心を担う株式会社長大の工藤主任技師は「このプロジェクトは世界でも類を見ない難易度の高いものであるが、橋梁建設で培ってきた技術と経験を活かし、ホーチミン市の新たな象徴となる橋を実現させたい」と意気込みを語った。
このプロジェクトは、ホーチミン市人民委員会が10月4日に投資方針を承認し、Nutifoodが全額出資する形で進められる。
総事業費は約9970億ドン(約59億6086万円)で、工期は2024年から2027年が予定されている。
橋の起点はホーチミン市1区のバクダン埠頭公園で、終点はトゥードゥック市の新都市区グエンティエンタン通り沿いとなる。
今後、Nutifoodは施工業者の選定を進め、2025年4月30日に起工式を予定している。
サイゴン川を象徴するこの歩道橋は都市景観の向上に寄与し、観光振興の一翼を担うことが期待されている。
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