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ベトナムで初婚年齢が上昇、男性の平均は約30歳に到達
<写真:plo.vn>
1月6日に発表された人口・住宅中間調査によると、ベトナムの平均初婚年齢は27.3歳で、2019年から2.1歳上昇している。
男性の平均初婚年齢は29.4歳で、女性の25.2歳に比べて4.2歳遅れており、特に都市部では女性の初婚年齢が26.8歳と高く、農村部の24.1歳と比較して大きな差が見られる。
結婚年齢の上昇はホーチミン市で顕著であり、同市の平均初婚年齢は30.4歳と国内最高水準に達している。
この傾向は2019年以降に毎年平均0.7歳ずつ上昇しており、全国平均を大きく上回る結果となった。
人口・家族計画局のファム・チャイン・チュン氏は、結婚の遅れや非婚化の要因として、経済的困難、キャリア追求の意識、自由を求めるライフスタイルの変化を挙げた。
また、家族の離婚や理想の結婚相手の不在も結婚への意欲を低下させる要因とされている。
結婚年齢の上昇に伴って出生率の低下も進行しており、2023年の女性1人当たりの出生率は1.96人であったが、2024年には1.91人に減少し、人口置換水準を下回った。
特に都市部の出生率は1.67人と低く、農村部の2.08人と比べて顕著な差がある。
地域別では北部山岳地帯が2.34人、中央高地が2.24人と出生率が高い一方で、東南部は1.48人、メコンデルタは1.62人と低い水準に留まっている。
こうした出生率の低下により、専門家はベトナムの人口高齢化の加速に懸念を指摘している。
一方で、国民の健康状態には改善が見られた。2019年から2024年の間に出生1000人あたりの乳児死亡率は16人から11.3人、5歳未満児の死亡率は21人から16.9人に低下した。
ただし、農村部では依然として都市部の約2倍の死亡率が課題となっており、西原地域が最も高い死亡率の26.7人を記録している。
平均寿命も1.1歳延びて74.7歳となり、男性が72.3歳、女性が77.3歳と女性の方が長寿であることが明らかになった。
しかし、出生時の性別比は男子100人当たり女子111.4人と、自然な水準とされる106を大きく上回っている。
この偏りは長年続いており、政府は政策介入を行っているが、依然として社会的な影響が懸念される。
今回の中間調査の結果は、2021-2025年の社会経済政策の評価や、2026-2030年に向けた政策立案、さらに国連の持続可能な開発目標(SDGs)の進捗監視に活用される予定である。
結婚年齢の上昇や少子化といった課題に対し、適切な対応が求められる中、今後の政策の行方が注目されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。