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インフルエンザ感染への懸念、ワクチン接種数が急増

<写真:nhandan.vn>
ベトナム国内でインフルエンザの感染が拡大する中、ワクチン接種の需要が急増しており、全国に220カ所あるベトナム予防接種センター(VNVC)によると、ワクチンに関する問い合わせが増加し、接種者数が通常の5倍以上に達した。
特に高齢者が全体の約50%を占めるほか、テト(旧正月)休暇後の集団感染を懸念する保護者が子どもを連れて接種に訪れるケースも増加している。
VNVCの医学責任者であるバク・ティ・チン医師によれば、インフルエンザは感染力が強く、集団感染を引き起こしやすい。
現在はA型(全体の約75%)とB型(約25%)のウイルスが流行しており、ウイルスは低温・多湿の環境で長時間生存する。
特に0~4℃では数週間、-20℃以下では数年にわたり感染力を保持するという。主な症状は発熱、頭痛、筋肉痛、倦怠感、鼻水、喉の痛み、咳などで、通常は2~7日で回復する。
しかし、重症化すると肺炎、心筋炎、脳炎、敗血症を引き起こし、死亡するリスクもある。
特に、高齢者、妊婦、子ども、基礎疾患を持つ人(心疾患、喘息、慢性閉塞性肺疾患、腎不全、糖尿病など)は重症化しやすいとされる。
インフルエンザワクチンは感染予防だけではなく、重症化のリスクを軽減する効果がある。
研究によると、ワクチン接種により集中治療室(ICU)への入院リスクが26%低下し、インフルエンザによる死亡リスクも31%減少する。
特に高齢者や基礎疾患を持つ人では、ワクチン接種によりインフルエンザ関連の死亡率が70~80%低下するとされる。
さらに、妊婦がワクチンを接種すると流産リスクが51%低減し、生後6カ月未満の乳児の入院リスクも72%低下するという。
ワクチンは6カ月以上の乳幼児から接種可能で、9歳未満の子どもは初回接種時に1カ月以上の間隔を空けて2回接種する必要がある。
また、妊婦は妊娠3カ月以降に接種することで、自身と胎児の健康を守ることが推奨されている。
ベトナム保健省は毎年のワクチン接種の重要性を強調し、特に高齢者、子ども、妊婦、基礎疾患を持つ人は優先的に接種するように推奨している。
専門家によれば、健康的な食生活や適度な運動を心がけることで、免疫力を高め、インフルエンザの感染予防につなげることが可能である。
感染拡大を抑えるため、早期のワクチン接種と基本的な感染対策の徹底が今後の鍵となる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。