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成人における麻疹感染も増加、専門家がワクチン接種の重要性を強調
<写真:baotintuc.vn>
ベトナム国内で成人患者の麻疹感染が増加していることが、12月10日にバクマイ病院の報告により明らかとなった。
特に北部地域における季節の変わり目や人口密集地での感染拡大が顕著で、重篤な合併症を伴う症例も報告されている。
ベトナムではこれまで子どもの感染が注目されてきたが、近年は成人における感染増加が課題となっている。
バクマイ病院感染症センターのドー・ズイ・クオン所長によれば、麻疹はParamyxoviridaeウイルスによる急性伝染病であり、空気感染や飛沫感染によって拡大する。
特に免疫が低下した成人や、ワクチン未接種の子どもが感染リスクにさらされるという。
麻疹は単なる発疹性疾患にとどまらず、肺炎、脳炎、角膜炎、二次感染による中耳炎や腸炎といった重篤な合併症を引き起こす可能性がある。
また、妊娠初期に感染した場合には、流産や胎児異常といった深刻なリスクが懸念される。
ベトナム保健省は麻疹対策として診断・治療のガイドラインを発表し、医療機関に対して早期診断と隔離の徹底、医療従事者の教育強化を指示している。
ホーチミン市では2024年8月に麻疹を感染症グループBに指定し、対策計画を策定するなど、地方自治体でも感染抑制に向けた取り組みが進められている。
麻疹予防の最も効果的な手段はワクチン接種である。
成人向けの「MMRワクチン(麻疹・流行性耳下腺炎・風疹)」は、感染防止と重篤な合併症の予防に有効である。
また、日常的な衛生管理や栄養バランスの取れた食事、適度な運動を通じた免疫力の維持も重要な予防策とされる。
麻疹の流行拡大を防ぐには、ワクチン接種の促進に加え、早期発見と治療体制の整備が欠かせない。政府および医療機関による継続的な対策が求められている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。