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ベトナムの離婚者数、ホーチミンがトップ
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<写真:laodong.vn>
2024年中間国勢調査でベトナムの離婚・別居率が増加傾向にあることが明らかになった。特にホーチミン市が最多で、全国的に男性は40~44歳、女性は40~49歳の年齢層で離婚率が最も高くなっている。
離婚は依然として一般的ではないが、2019年と比較して増加している。2024年には、離婚・死別者の割合が全国で1.3ポイント上昇し、約130万人の増加となった。
特に女性の離婚率が全ての年齢層で男性を上回っている。また、別居はベトナムでは依然として稀な状況である。
全国の15歳以上の人口のうち、9.3%が離婚または死別しており、内訳は死別が6.7%、離婚が2.6%である。
都市部では独身(未婚、死別、離婚、別居)の割合が37.8%で、農村部の32.7%を上回っている。
地域別では、東南部での離婚・別居者が最も多く、約56万人に上った。特にホーチミン市が最多の26万3000人で、次いでハノイ市が14万6444人と続いている。
両市はベトナムで最も人口が多い都市である。その他、離婚・別居者数が多いのはビンズオン省の9万1000人とドンナイ省の8万2000人であった。
それに続き、ティエンザン省が6万5000人、タインホア省が5万7000人、タイニン省が5万5000人、ハイフォン市が5万2000人、ゲアン省が4万5000人となっている。
最も少なかったのはバクカン省の6417人、次いでカオバン省の7300人であった。
都市部と農村部では離婚・別居率に差があり、農村部の方が高い。農村部では男性59万2000人、女性67万1000人の計126万3000人が離婚・別居状態であるのに対し、都市部は男性37万1000人、女性59万人の計96万2000人である。
男性は40~44歳が4.2%、女性は40~49歳が4.6%で離婚率が最も高い。女性は男性よりも早く結婚する傾向にあるが、45歳を超えると再婚率が低下する。
20~24歳の既婚者割合は女性が31.0%で、男性の12.6%の2.5倍に上るが、45歳以上では男性の既婚率が高く、独身率は女性よりも低くなる。
特に45~49歳の独身率は、男性が8.4%に対して女性は9.6%である。
離婚率の増加は都市化の進展やライフスタイルの変化が影響していると考えられ、ホーチミン市やハノイ市といった大都市での離婚率の高さは、生活環境の変化や価値観の多様化を反映している。
ベトナム政府と関連機関は、家族支援策や離婚予防の取り組みを強化していく方針である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。