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ベトナムで流通する偽コーヒー、様々な健康リスクに注意

<写真:dantri.com.vn>
2月にビンズオン省にある大規模な偽コーヒー製造拠点が摘発され、大豆を70%、コーヒー殻を20%混ぜた偽コーヒーを生産していたことが明らかになった。
コーヒーの主要成分であるカフェインは、コーヒー豆に比べてコーヒー殻では4〜5分の1程度しか含まれず、偽コーヒーはカフェイン含有量が極めて低い。
専門家によると、偽コーヒーの摂取には様々な健康リスクがある。
偽コーヒーにはトウモロコシ粉や焼いた大豆などが使用され、化学香料で風味をつけることが多い。
一部の業者は工業用着色料や苦味を出す化学物質を加えており、鉛や水銀などの重金属が含まれる可能性もある。
これらの物質は肝臓や腎臓に蓄積し、機能障害を引き起こす恐れがある。
焦がした大豆などの代替原料は胃腸に負担をかけ、膨満感、消化不良、下痢、消化器系の炎症を引き起こす可能性がある。
また、工業用着色料が腸を刺激し、消化器疾患のリスクを高めると指摘されている。
本物のコーヒーに含まれるカフェインは適量であれば集中力を高める効果があるが、偽コーヒーには合成興奮剤が含まれることがあり、動悸、不安、不眠症を引き起こす可能性がある。
長期摂取により記憶力の低下や神経系の異常が生じる恐れもある。
不明な化学物質を使用した着色・香料処理が行われている場合、それらが体内に蓄積し、肝臓がんや胃がんのリスクを高めるとされる。
また、焦がしたトウモロコシや大豆にはアクリルアミドと呼ばれる発がん性物質が生成されることが知られており、長期間摂取すると細胞の突然変異を引き起こし、がんの発症リスクが高まる恐れがある。
本物と偽物の見分け方として、本物のコーヒーは粒子が均一でふんわりとした質感があり、フィルターを通してゆっくりと均一に抽出される。
一方で、偽コーヒーは大豆粉やトウモロコシ粉を含むため粒子が細かく、湯を注ぐとフィルターが詰まりやすい。
また、偽コーヒーには粘度を高める添加物が含まれている場合があり、抽出されたコーヒーが通常よりとろみのある質感になることがある。
真偽は不明であるが、オンラインの投稿では「道端のコーヒーは大半が偽物」といった声も寄せられている。
消費者は信頼の置ける販売店でコーヒーを購入し、品質を慎重に確認しなければならない。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。