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ホーチミンで広がる中高年採用の動き、企業の姿勢に変化
2025年03月11日(昨日)07時00分 公開

<写真:vietnambiz.vn>
ホーチミン市では中高年層の雇用に対する企業の姿勢が徐々に変化しつつある。新型コロナウイルスの影響を経て人材確保が困難になった後、多くの企業が40歳以上の労働者を積極的に採用する傾向を見せている。
長年にわたって縫製業界で働いてきた55歳の男性は、勤務先の業績悪化により退職を余儀なくされた。
当初は年齢を理由に再就職は困難と感じていたが、年齢制限を設けていない企業に採用された。同社は経験の蓄積を重視し、現在では従業員の過半数が40歳以上であるという。
同社の代表者は「若さは魅力の1つであるが、我々にとって最優先事項ではない」と述べ、経験と品質を重視する経営姿勢を明確にしている。
ホーチミン市就業支援センターによると、かつては35歳未満の求職者を対象とする求人が主流であったが、現在では製造業、物流業、サービス業を中心に約半数の企業が年齢制限を撤廃している。
若年層が柔軟な働き方を志向する一方で、企業は安定した労働力確保のために中高年層への門戸を広げざるを得ない状況にある。
人材サービス大手マンパワーグループ・ベトナムは「中高年層は技術革新への対応に課題を抱えることもあるが、その経験と安定性は企業にとって大きな強みである」と指摘する。
特に製造や物流の現場では、50歳以上の採用も珍しいことではなくなっているという。
今後の高齢化社会を見据えた対応が必要であり、企業だけではなく政府および労働者自身も変化に適応する必要がある。
日本における高齢者雇用に対する税制優遇、再雇用支援、職場環境の改善制度などを参考とすることが望ましい。
社会全体としての柔軟な対応、中高年層の活躍が、今後の持続可能な人材戦略の鍵を握ることになりそうである。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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