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ベトナムで有機食品の人気上昇、価格2〜3倍でも需要拡大

<写真:vneconomy.vn>
ベトナムにおいて、有機農産物や食品が通常品の2〜3倍の価格でありながらも、健康志向の高まりを背景に消費者の関心を集め、販売が好調である。
ホーチミン市内の各スーパーでは、有機食品専用の売り場が目立つ場所に設けられ、購買意欲を喚起している。
高級スーパー「Farmers Market」では、約300品目の有機商品を取り扱い、毎月20〜30%の売上増を記録している。
年内には取り扱い品目を600品目に拡充する計画であり、特に有機栽培のスターアップルやドラゴンフルーツ、エコシュリンプといった商品が人気を博している。
これらの価格は通常品の1.5〜3倍に達する。
こうした国内需要の拡大を受け、これまで主に輸出向けであった有機農業関連企業も内需市場への転換を進めている。
ベトナム有機農業協会によれば、国内の有機食品市場は年平均15%の成長を遂げており、年間消費規模は約5000億ドン(約27億9900万円)に達する。
このうちホーチミン市とハノイ市が全体の約8割を占めている。市場拡大の背景には、健康への関心の高まりと中間層の拡大がある。
2025年には中間層人口が2500万人、すなわち全人口の25%に達すると予測されており、今後の有機市場を支える主要な消費層となる見通しである。
国際的にも有機食品市場は拡大傾向にあり、インドの市場調査会社モルダー・インテリジェンスによると、2029年には世界市場が2330億ドル(約36兆6975億円)を超え、年平均成長率は6%を上回るとされる。
ベトナム国内の有機農地面積は2011年の3.7万haから昨年には約19.8万haへと拡大し、ASEAN諸国の中で第3位の規模に達した。
しかし、企業側はより明確で持続可能な支援政策の整備が必要であると訴えており、2030年までに84万haへの拡大を目指している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。