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SNS投稿で問われる医師の倫理、ホーチミンで診察映像の公開に批判
2025年06月03日(昨日)07時00分 公開

<写真:home.vn>
ホーチミン市で産婦人科医として活動するカオ・フー・ティン医師が、診察中に撮影した映像をSNSに投稿していたことが明らかとなり、医療倫理に関する議論が広がっている。
ティン医師は全ての投稿について患者の同意を得ていたと主張しているが、医療関係者や一般市民の間では疑問の声が相次いでいる。
問題が注目を集めたのは、ベトナムのオンラインメディア「トゥオイチェー」紙が「診察中にライブ配信を行うのは適切か」と題した特集記事を掲載したことが契機である。
記事では同意があったとしても患者が医師の申し出を断りにくい立場に置かれていること、さらに映像に声や会話が含まれていれば個人の特定につながる可能性があることなど、倫理面での懸念が指摘されている。
加えて、SNSでの閲覧数や注目を集めることを目的に、診察中の映像を使用する行為そのものが、医療倫理に反しているとの批判もある。
実際、現役医師からは「同じ医療従事者として看過できない」との憤りの声も上がっている。
ホーチミン市静脈学会の会長を務めるグエン・ホアイ・ナム准教授は、患者の情報は本来厳密に守られるべきものであり、たとえ口頭での同意があった場合でも、正式な文書による確認が望ましいと述べた。
また、映像から顔が判別できないようにしていても、声や会話の内容から個人情報が漏洩するリスクがあるとして、法的整備と厳格な罰則の必要性を訴えている。
一方で、同市の別の医師は患者のプライバシーに配慮し、本人を映さずに説明用のイラストを用いた啓発動画を制作・公開しているという。
このような取り組みと比較されることで、今回の件は医師による情報発信の在り方に新たな課題を投げかけている。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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