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摘発後のサイゴンスクエア、多くの店が営業再開せず

<写真:photo.znews.vn>
6月1日、ホーチミン市1区の「サイゴンスクエア」で、偽ブランド品の大規模な摘発が行われてから2日が経過したが、多くの店舗が営業を再開していない状況が続いている。
現地報道によれば、衣料品や時計、眼鏡などを扱う多数の店舗がシャッターを下ろしたままであり、特にルイ・ヴィトンやグッチ、ディオール、サンローランなど高級ブランドのロゴを掲げていた店舗は軒並み閉鎖されたままである。
一方で、営業を継続しているのは土産物や特産品といった非ブランド品を扱う店舗に限られている。
5月29日、市場管理当局はサイゴンスクエア内の複数拠点に対し、6つのチームを動員して一斉検査を実施した。
検査では、ロレックスやパテック・フィリップなどの高級腕時計をはじめ、著名ブランドのバッグ、財布、サングラスなどが多数確認され、その大半が模倣品と見られている。
関係者によると、一部店舗は突如の摘発に備え、自主的に営業を停止しているとの証言がある。
また、店主不在を「冠婚葬祭」などと説明する店舗もあるが、実際には摘発から逃れるための対応とみられている。
サイゴンスクエアでは過去にも複数回にわたり同様の摘発が行われてきたが、模倣品の取り締まりは徹底されておらず、罰則の実効性に疑問が呈されている。
現行法では模倣品の販売額が2億ドン(約120万円)未満であれば行政処分にとどまるため、違反を繰り返す業者が後を絶たないという課題がある。
一方、ホーチミン市の観光名所であるベンタイン市場では、6月1日も多くの偽ブランド品が堂々と販売されており、プラダやグッチを名乗るバッグなどが正規価格の数十分の1で取引されている。
こうした状況はベトナムにおける偽ブランド品市場の根深い実態を改めて浮き彫りにしている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。