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ベトナムへの再訪者続出、観光地としての人気が向上

<写真:thanhnien.vn>
近年、国際観光客から「何度でも訪れたい国」として、ベトナムの人気が高まっている。観光ビザの緩和や航空インフラの整備に加え、物価の安さ、そして人々の温かさがその背景にある。
ベトナム政府の観光政策もこの傾向を後押ししている。2023年には90日間有効のマルチビザをすべての国籍に開放し、ビザ免除対象国を29か国に拡大した。これにより手続きの簡素化が進み、再訪のハードルが大きく下がった。
航空路線の拡充も顕著であり、欧州、北米、中東からの直行便が増加している。観光業界からは「かつてないほど空がにぎわっている」との声も聞かれる。特に中国、韓国、日本、米国、英国、ドイツといった主要市場からのアクセスが強化されたことが追い風となっている。
国際的な観光情報サイト「Travel Off Path」は、ベトナムの魅力として、歴史遺産(ホイアン旧市街、フエ旧都、クチトンネル)、多様な自然景観(ハロン湾、サパ、フォンニャ・ケバン、バンゾック滝)、多彩な料理、そしてベトナム人のホスピタリティを挙げている。
観光の多様化も進み、健康志向や自然体験を求める旅行者に向けた「ウェルネス観光」、登山や洞窟探検といった「アドベンチャー観光」、さらにムスリム旅行者向けにハラール対応を強化したサービスも整備されつつある。
観光インフラの面では、大都市空港の拡張に加え、地方の魅力ある観光地へのアクセス改善も進行中である。また、「Discover Vietnam」や「Vietnam - A Year-round Destination」といった観光キャンペーンが国際的に展開され、認知度向上にも寄与している。
ベトナムは持続可能性、デジタル化、新規市場の開拓、質の高い観光客の誘致、人材育成の五本柱を軸に、グローバルな観光地としての地位を確立しつつある。
ベトナム国家観光総局は、2025年までに外国人観光客数を2500万人とする目標を掲げており、7月までの来訪者数はすでに約1200万人に達した。年末の観光ピークを見据え、目標達成が現実味を帯びている。
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