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犬だけではなく猫にも注意、ベトナムにおける狂犬病の感染源

2025年09月19日(本日)07時00分 公開
犬だけではなく猫にも注意、ベトナムにおける狂犬病の感染源

<写真:soyte.hatinh.gov.vn>

 

ベトナム保健省は、2025年1月から9月にかけて、国内で58人が狂犬病により死亡したと発表した。

 

感染源の98%は犬および猫であり、動物由来感染症としてのリスクが依然として高い状況にある。

 

保健省予防局によれば、狂犬病は発症後の致死率がほぼ100%であるため、政府は2021年より国家的な対策プログラムを推進してきた。

 

しかしながら、2023年には82人、2024年には89人の死亡が報告されており、状況は根本的に改善されていない。

 

死亡例のすべてにおいて、ワクチンおよび抗狂犬病血清の未接種が共通していた。

 

主な理由として、「咬まれた際に動物が正常に見えたため、予防接種の必要を感じなかった」ことのほか、狂犬病に関する知識不足、経済的事情、民間療法や迷信への依存などが挙げられる。

 

東南アジア地域においては、野良犬の多さやペットへのワクチン接種率の低さ、さらには犬・猫肉の取引が狂犬病拡大の背景にあるとされている。

 

たとえばタイでは、9月より「狂犬病臨時発生地域」を指定し、30日間にわたり犬・猫などの哺乳類の移動を禁止する措置を講じた。

 

保健省は動物に咬まれた際の早期対応の重要性を強調しており、推奨される初期処置として、傷口を15分間石けんと流水で洗浄し、アルコールまたはヨードで消毒した後、速やかにワクチン接種を受けるように呼びかけている。

 

さらに、感染予防のためには、ペットへの定期的なワクチン接種と適切な飼育管理が必要であるとしており、犬・猫肉の売買および解体の抑制も重要であると訴えている。

 

迷信や未承認治療法への依存については、厳に慎むべきであると強調されている。

 

ベトナム国内ではフランス製「Verorab」およびインド製「Abhayrab」の2種類の狂犬病ワクチンが流通している。

 

暴露後接種には、筋肉注射による5回(0日目・3日目・7日目・14日目・28日目)または皮内注射による4回(0日目・3日目・7日目・28日目)が標準的な接種スケジュールとされている。

 

重症例においては、抗狂犬病血清の併用も検討される。

 

また、獣医師や動物園職員など、高リスク職種に従事する者には、曝露前接種として0日目・7日目・21日目または28日目の3回接種が推奨されている。

 

すでに予防接種歴のある者が再び咬傷を受けた場合には、2回の追加接種で対応が可能とされている。

 

保健当局は、狂犬病による死亡を防ぐ鍵は早期の対応と予防体制の徹底にあると訴えており、国民に対して正確な知識の普及と適切な行動を呼びかけている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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