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超大型台風ラガサ、今週後半に北中部上陸の恐れ

<写真:quangngaitv.vn>
超大型台風ラガサが22日夜に、フィリピン北東沖から南シナ海に進入し、2025年に同海域で発生した台風の中で最も強い勢力となる見込みである。
ベトナム当局は北部および中部沿岸への上陸を視野に入れて警戒を強めている。
ベトナム国家水文気象予報センターによれば、22日午前7時時点でラガサはルソン島の北東約160kmに位置しており、中心付近の最大風速は時速202〜220km、瞬間風速はそれを上回っている。
衛星画像では直径60〜70kmの対称的な「目」が確認されており、雲の構造は「巨大な車輪」に例えられるほど強固であるという。
台風は23日もカテゴリー17の強度を保ったまま西進を続ける見込みであり、日本、香港、中国本土の気象機関も、それぞれ最大風速195〜240kmに達する超大型台風と位置付けている。
特徴としては、非常に広範囲に及ぶ暴風域を有している点が挙げられる。
最も警戒されているのは、中国・雷州半島を経てベトナム北部のトンキン湾に進入し、25日未明にも北中部のクアンニン〜ハティン地域に上陸するというシナリオである。
上陸時の勢力はカテゴリー12〜14、瞬間風速はカテゴリー15〜16に達する可能性がある。
また、台風が西寄りの緯度を通過した場合、地形による摩擦の影響が小さくなるため、勢力を維持したままベトナム沿岸に接近する恐れがある。
こうした場合には、北部沿岸および中部のタインホア〜フエ各省で、暴風と豪雨による大規模な被害が懸念される。
加えて、現在北部には今季初の寒気団が南下しており、台風との相互作用によって進路や勢力の変化がさらに複雑化する可能性も指摘されている。
気象当局は「進路予測の誤差が50〜100km生じるだけで、被害の規模が大きく左右される」として、随時の最新情報への注意を呼びかけている。
台風ラガサは9月18日に熱帯低気圧として発生し、その後わずか4日間でカテゴリー8から17へと急速に発達した。
国家防災指導委員会は22日午後に関係機関との緊急会合を開催し、対応策の協議を行った。
今週は全国的に降雨が予想されており、特に北部では22日夜から中程度の降雨、25日以降は広範囲での大雨に警戒が必要である。
中部地域でも25日から27日にかけて降水量の増加が見込まれており、土砂災害や洪水への備えが求められている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。