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若者に広がる食の宅配依存、徒歩圏内でもデリバリー注文

<写真:tuoitre.vn>
ホーチミン市では若年層を中心に食事や飲料をオンラインで注文する習慣が急速に定着しつつある。
徒歩圏内に複数の飲食店が存在しているにもかかわらず、追加の配送料を支払ってでも「ベッドまで届けてもらう」スタイルが主流となっているという。
通信会社に勤務する女性(22)は、昼休みの限られた時間を有効に活用するため、昼食を宅配で済ませることが日常化していると語る。
「職場の近くにあるのは定番メニューばかりで飽きが来る。アプリを使えば選択肢が広がるうえ、割引や特典も多い」と述べ、利便性の高さを強調している。
在宅勤務中のフリーランス女性(22歳)もまた「朝起きてからベッドの中でスマホを操作し、カフェと朝食を注文するのが日課」と明かす。
配達料が商品の価格を上回る場合もあるが、「近所の店は味が合わない」として、より遠方の店舗を選ぶ傾向が見られる。
一方、ある男性(24)は「アパートの駐輪場が混雑していて外出が面倒」と語り、天候や混雑を理由にアプリ注文を選ぶことが多いという。
「外に出るのが煩わしく、アプリ注文はまるで自分専用のサービスのようで心地よい」と述べており、心理的な快適さも宅配依存の要因となっていることがうかがえる。
こうした傾向は配達員の間でも顕著に認識されている。
ホーチミン市内で配達業務に従事する男性(28)は「4万ドン(約225円)のコーヒーに6万ドン(約335円)の配送料がかかるケースもある」と述べ、利用者の選択に驚きを隠さない。
配達先のすぐ近くに同様の店があるにもかかわらず、数km離れた店舗からわざわざ注文するケースも少なくないという。
このような過度な宅配依存は、利便性の陰にプラスチックごみの増加や食文化の変容といった新たな社会課題を浮かび上がらせている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。