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ホーチミン・メトロの利用者急増、駐輪場不足で交通インフラに課題

<写真:tuoitre.vn>
ホーチミン市における都市鉄道(メトロ)1号線の利用者が急増する中、各駅の駐輪場が慢性的に満車となっており、通勤・通学者の利便性に大きな支障をきたしている。
とりわけ、国家大学駅、トゥードゥック駅、ハイテクパーク駅といった主要駅周辺では、早朝の段階で既に駐輪スペースが埋まり、利用者が空きスペースを求めて周辺をさまよう光景が日常化している。
現地報道によれば、9月下旬に実施された取材時点で、国家大学駅の駐輪場には午前9時には既に「満車」の掲示が出されており、来訪者は公式駐輪場に入れず、非公式な民間駐輪場の利用を余儀なくされる事例が多発していた。
これら非公式施設は安全面での不安がある上に、料金も公営駐輪場の2.5倍に達することがあるという。
このような状況を受け、都市鉄道の運営当局は駐輪場の拡充を検討しているほか、地下鉄駅へのアクセス手段としてバスの利用を推奨している。
現在、ホーチミン市内では地下鉄各駅と接続する電動バス17路線が運行されており、さらに複数のバス路線が間接的に駅を経由するように調整されている。
しかしながら、利用者の間では「バスは所要時間が長く、実用性に欠ける」との声が多く、依然としてバイクによる駅アクセスが主流となっている。
また、地下鉄沿線の一部駅では、反対車線側の駐輪場に空きがあるにもかかわらず活用されていないという実態も明らかとなっており、当局は駐輪場の配置や導線の利便性について再検討を進めている。
2025年初頭からの統計によると、メトロ1号線の累計利用者数は1370万人を突破しており、今後もさらなる増加が見込まれる。
持続可能な公共交通の発展を支えるためには、駐輪インフラの拡充と、メトロと接続するバス路線の利便性向上が喫緊の課題となっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。