おすすめのプロモーション
Loading...
Loading...
Loading...

ベトナムのがん死亡率が高水準、早期発見と治療体制に課題

2025年10月03日(金)07時00分 公開
ベトナムのがん死亡率が高水準、早期発見と治療体制に課題

<写真:moh.gov.vn>

 

国際調査によれば、ベトナムにおける新規がん罹患率は中程度にとどまっているものの、死亡率は調査対象48カ国中で10位と高く、早期発見および治療体制に深刻な課題を抱えていることが明らかとなった。

 

ベトナムでは2022年におよそ18万件の新たながん症例が確認され、そのうち12万人が死亡している。

 

今後もこの傾向は継続すると予測されており、2045年には新規症例が約29万2000件、死亡者数が約20万8000人に達する見込みである。

 

がんによる死亡率が高い要因としては、進行期に至ってから診断されるケースが多いことに加え、肝がんや肺がんなど予後不良ながんの割合が高い点が挙げられる。

 

また、人口の高齢化、環境汚染、過度の飲酒や喫煙、偏った食生活といった生活習慣もリスク要因として指摘されている。

 

一方で、がん治療技術は近年大きく進展しており、手術、放射線療法、化学療法、分子標的療法、免疫療法の5つが治療の柱として確立されつつある。

 

特に免疫療法は、患者自身の免疫機能を活性化させてがん細胞を攻撃する新たなアプローチとして注目されており、治療効果の向上が期待されている。

 

さらに、予防および治療用ワクチンの研究開発も進められている。

 

HPVやHBVに対する予防ワクチンに加え、mRNA技術を活用した治療ワクチンの開発が注目を集めており、ベトナムではロシアの投資ファンドと提携してmRNAがんワクチンの共同開発・製造に向けた研究開発センターの建設が始まっている。

 

医師らは、がん対策において早期発見と予防が極めて重要であると強調しており、定期的な健康診断、適度な運動、バランスの取れた食事、喫煙や飲酒の制限といった生活習慣の見直しが、がん予防の鍵であるとしている。

 

 

[© poste-vn.com 2012-2025 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


行きたいお店を見つける
Loading...
Loading...
Loading...
ホーム ニュース 生活情報 お店探し 掲示板