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がん患者の男性が偽名で保険加入、約40億ドンを不正受給
<写真:tuoitre.vn>
ベトナムで発生した保険金詐欺事件に関連し、元海軍所属の人物が19件の保険契約を不正に取得した事案について、ハイフォン市出身の被告、グエン・ヴァン・カインとその共犯者が裁判で有罪判決を受けた。
カインは自らが甲状腺がんを患っていることを隠し、保険会社に対して虚偽の情報を提供していた。
カインは名前や生年月日を偽り、複数の病院で診断を受けた後、2019年9月から11月にかけて、15社の保険会社に25件の保険請求を行い、そのうち19件の契約が成立していた。
契約後にカインは病状を隠したまま、複数の保険会社から約40億ドン(約2343万6800円)を不正に受け取った。
もし捜査が遅れていた場合、被害総額は200億ドン(約1億1718万4000円)に達する可能性があったとされる。
ベトナム海軍の軍事裁判所は、8月末にカインとその共犯者に対する初審判決を下した。
主犯のカインには7年の懲役刑が言い渡され、妻のファン・ティ・チャンには執行猶予付きの3年の懲役刑が科されている。
また、保険代理店のブ・ティ・ゴック・ハーには10年の懲役刑が言い渡された。
これに加え、保険代理店の従業員であるフォンにも執行猶予付きの2年の懲役刑が科され、今後2年間にわたり保険業に従事することが禁止された。
裁判所は被告らに損害賠償として、バオ・ベト生命保険に対して1億1760万ドン(約68万9888円)、さらに第一生命、プルデンシャル、ハンファ生命、FWDの4社に対して合わせて37億ドン(約2167万8040円)の賠償を命じた。
被告の一部は既に一部の賠償を自発的に支払い済みであり、過剰分は他の被告の賠償に充てられることになった。
この事件は、ベトナム保険業界において教訓的な事件として広く注目されており、保険会社に対する詐欺の手口や防止策についての議論が巻き起こった。
特に今回のように多重の保険契約を通じた詐欺が問題視され、今後の制度改革が求められる可能性がある。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。