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銀行アプリの生体認証、導入後も新たな詐欺が多発

2024年07月19日(金)07時00分 公開
銀行アプリの生体認証、導入後も新たな詐欺が多発

<写真:tuoitre.vn>

 

ベトナムの銀行は1000万ドン(約6万1480円)以上の送金時に生体認証を導入することでセキュリティ対策を強化しているが、詐欺師たちは依然として様々な手口でユーザーの口座から金銭を騙し取ろうとしている。

 

詐欺の標的となるのは、生体情報の提供やNFC接続操作が難しい高齢者である。

 

サイバーセキュリティ企業の専門家によると、詐欺師は銀行職員を装い、FacebookやZaloなどのソーシャルメディアを通じて「登録支援」と称して被害者に接触する。

 

詐欺師は通常、住所、身分証明書の両面写真、銀行口座情報などの個人データを要求するとともに、ビデオ通話を行い、声や表情、ジェスチャーを収集することもある。

 

これらの情報を抜き出した後、詐欺師は銀行アプリやオンライン決済システムにログインし、被害者の口座から金銭を引き出す。

 

Vietcombankによれば、詐欺師は電話で銀行職員を装うだけではなく、銀行員や顧客サポートといった混乱を招く名前でソーシャルメディアのアカウントを作成し、公式ページの投稿にコメントする顧客と個別に連絡を取ることもある。

 

詐欺師はまた、悪意のあるソフトウェアを含むリンクを送信し、被害者にダウンロードさせることでデバイス上の操作を監視し、さらなる情報を収集する。偽のアプリは公式アプリに似ているが、マルウェアが含まれる。

 

最近話題となっている生体認証更新支援を装った詐欺に加え、専門家はディープフェイク技術を用いた詐欺のリスクについても警告している。この技術は人工知能を使用して個人の音声や外見を完璧に模倣する画像やビデオを生成するものである。

 

詐欺師はディープフェイク技術を悪用し、銀行取引において不正な取引を行うことが可能であり、ディープフェイクは生体認証セキュリティ対策を突破する可能性がある。

 

ソーシャルメディアの普及により、詐欺師は簡単に個人の画像を収集し、完全な偽造品を作成することが可能となっている。特にChatGPTやAIが急速に発展している現在、リスクが高まっているという。

 

専門家によると、生体認証を使用している場合でも、金融取引の際には慎重さが求められる。ユーザーは取引履歴を定期的に確認し、個人情報を共有せず、警戒を怠らないようにするべきである。

 

また、銀行は先進的な技術ソリューションを継続的に更新し、ディープフェイク攻撃に対抗するために多層的なセキュリティ対策を導入する必要がある。銀行と顧客の間での緊密な連携と意識向上が、安全な金融環境を確保するために重要である。

 

Vietcombankもユーザーに対し、不審なリンクにアクセスせず、銀行サービスのユーザー名、パスワード、OTPコードといったセキュリティ情報や個人情報を共有しないよう警告している。特に、ソーシャルメディア上で個人情報を共有しないように注意を呼びかけている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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