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劣化が進むハノイの歩道、維持管理体制の見直しが急務

2025年10月22日(本日)07時00分 公開
劣化が進むハノイの歩道、維持管理体制の見直しが急務

<写真:laodong.vn>

 

ハノイ市では、大雨の影響や長年の使用によって、多くの歩道で沈下やひび割れ、水たまりの発生、さらには舗装材の剥離といった損傷が相次いで発生している。

 

2019年にハノイ市は都市歩道に関する標準設計を制定し、15の区・郡・市町が計約300路線にわたって天然石舗装を提案した。

 

これまでに旧市街を中心とした255路線で施工が完了しているが、その多くで劣化が顕著になっている。

 

例えば、ホアンキエム区のディンティエンホアン通りとハンバイ通りの交差点では、歩道が最大10cm沈下し、石材が剥がれ落ちている。

 

ハンチョン通りでは、歩道の損傷により歩行者が車道に降りて通行せざるを得ない状況が続いており、安全性が懸念されている。

 

2022年末に整備が開始され、2023年に完成したグエンチータイン通りの歩道でも、すでに石材のひび割れや破損が確認されている。

 

また、クアットズイティエン通りでは、歩道が日常的に自動車に占拠され、長年にわたって沈下が放置されてきた実態がある。

 

加えて、大雨による長時間の冠水は、石材のズレや剥離を引き起こす要因となっており、地下ケーブル用のマーキング装置が地表に露出するなど、安全性にも深刻な影響が出ている。

 

グエンチャイ通りでは、2017年以降に70年の耐用年数があるとされた天然石が導入された。

 

しかし、既に多数の破損が報告されており、設計や施工の質に対する疑問も浮上している。

 

ハノイ市内では、ブロックタイルやセメント系タイル、天然石など多様な素材が歩道舗装に用いられてきたが、その多くが劣化し、美観だけでなく歩行者の安全性にも影響を及ぼしている。

 

特に雨季における冠水や交通量の集中が損傷の進行を加速させており、今後の維持管理体制や設計基準の見直しが喫緊の課題となっている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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