おすすめのプロモーション
プルマンホテル違法賭博事件、省元幹部ら141人を起訴
<写真:nld.com.vn>
28日、ハノイ市人民裁判所において、違法賭博事件に関与したとされる元地方幹部や実業家ら141人を被告とする初公判が開始された。
本事件の中でも特に注目を集めているのは、フート省人民委員会の元副委員長であるホー・ダイ・ズン氏である。
起訴状によれば、ズン氏は2024年2月から6月にかけて、ハノイ市内のプルマンホテルに所在する電子ゲーム施設「King Club」において、少なくとも95回にわたって賭博に参加した。
その際に使用した金額は700万ドル(約10億6680万円)に上った。
ズン氏は在職中に「Mr. Michael」という外国人名義で会員カードを作成し、スロット、ルーレット、バカラなどの電子ゲームを利用していたとされる。
同様に起訴された元ホアビン省フート市党委書記のゴー・ゴック・ドゥック氏は「Mr. Lucky One」の偽名で計74回の賭博を行い、総額425万ドル(約6億4770万円)を費やしていたことが明らかになっている。
本件は韓国人経営者キム・イン・スン氏が代表を務めるHSディベロップメント社が、ベトナム企業「ベトハイダン社」と提携し、外国人向けに認可を受けた電子ゲーム施設「King Club」を運営していたことに端を発する。
しかし、実際にはベトナム国籍の顧客に偽名で会員登録をさせるなどして、違法に賭博を行わせていたとされる。
当局は2024年6月に現場を摘発し、約130億ドン(約7546万円)相当の現金および110万ドル(約1億6764万円)超の外貨を押収した。
起訴された141人のうち136人は賭博行為に関与し、残る5人は組織的な運営に関与していたとされる。
特に韓国人3人がKing Clubの管理者として起訴されている。
起訴状によれば、本事件における全体の賭博金額は1億700万ドル(約163億6800万円)に達しており、ズン氏の賭博額は被告の中で4番目に多かったという。
また、King Clubは顧客の囲い込みを目的として、賞金やキャッシュバックなどの特典制度を導入していたことも指摘されている。
検察当局は本件を「極めて重大な違法賭博事件」と位置付け、関与者の社会的地位の高さや長期間にわたる組織的な運営に対して強い非難を示している。
裁判は約15日間にわたって続く見通しである。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。